徳島県阿南市は、民間事業者に公共施設・空間を暫定的に利用してもらい、事業アイデアを検証するトライアル・サウンディングを実施する。対象となる公共施設は市役所庁舎、科学センター、休所中の中林保育所の3カ所。

 トライアル・サウンディングは、申し込み後、提案内容の審査を経たうえで使用許可を得て、暫定利用を開始する流れで実施する。暫定利用終了後は市に実績報告書を提出し、これに基づき意見交換を行う。暫定利用は4月11日から12月25日の期間に実施する。申し込みは4月11日から12月16日まで受け付ける。

トライアル・サウンディングの対象になる市役所庁舎(左)と科学センターの全景(出所:阿南市)
トライアル・サウンディングの対象になる市役所庁舎(左)と科学センターの全景(出所:阿南市)
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 対象となる公共施設のうち、市役所庁舎は富岡町トノ町にあり、地上7階、地下1階建て、延べ床面積2万617.6m2の規模だ。敷地面積は約9000m2で、2017年に竣工した。

 那賀川町上福井南川渕にある科学センターは、小中学校の理科の事業を行える科学施設として、1997年7月にオープンした。約3万2000m2の敷地に、理科学習と体験活動を行う体験館と、大型望遠鏡を備えた天文館が立つ。総延べ床面積は2754m2。屋外には自然観察園もある。両施設とも執務室と会議室などは暫定利用の対象外。提案内容は、行政事務の妨げとならないものに限る。

 中林保育所は中林町原にあり、2001年から休所中だ。敷地面積は1250m2。建物は老朽化が著しいため、使用できない。いずれの施設も施設使用料は免除するが、暫定利用の経費と原状回復にかかる費用は、すべて暫定利用者の負担とする。

 これらの条件を踏まえ、3施設のうちいずれかに対して利用内容を提案する。暫定利用の期間は1日から1カ月程度。提案は、確実に実施できるもので、施設利用者の利便性や満足度が向上する見込みのある内容とし、提案書には事業内容のほか、想定ターゲット、必要な面積と利用希望の範囲、規模する利用期間、提案事業の告知方法などを記載する。

 トライアル・サウンディングに参加できるのは、提案内容を実行する意思と能力を有する民間企業、NPO法人などの法人、個人事業主、任意団体で、所定の参加申込書などの必要書類を提出する。希望があれば、提出前に個別の事前相談や現地調査にも対応する。