福井県は、越前陶芸村(福井県丹生郡越前町小曽原)の指定管理者にエイチ・アイ・エス(HIS)を選定、同社は4月1日から運営管理を開始した。旅行業やテーマパークの運営を手がけてきたHISのノウハウを生かし、集客や地域の活性化につなげたい考え。

■越前陶芸村 指定管理対象施設
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写真左から、越前陶芸公園、福井県陶芸館、越前古窯博物館(写真:福井県)

 従来、越前陶芸村内の施設のうち、越前陶芸公園と福井県陶芸館は都内の事業者が指定管理者として運営管理を行い、越前古窯博物館は県が管理していた。これらの施設を一体的に運営管理して統一感を高めるため、福井県は3つの施設の指定管理事業者を2018年9月から募集、HISが選定された。県からの指定管理料(委託費)は2024年までの5年で5億3526万円。さらに入場料などによる収入が加算され、HISはこれらの収入を基に運営を行う。こうした体制の変更にともない、4月1日から入場料金などの体系が変更となった。

■4月1日の料金改定
今後、福井県陶芸館と越前古窯博物は一体運営とし、福井県陶芸館を総合受付とする(資料:福井県)
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 越前陶芸村は、HISにとって指定管理ビジネスの最初の案件。同ビジネスへの参入にあたり、HISは地方創生を担う新部署「パブリックビジネス推進室」を設立した。2名の管理責任者と20名弱の現地スタッフで運営し、今後は規模を拡大して全国各地にある公共施設の運営管理に本格参入する予定だ。

 越前陶芸村内の越前陶芸公園には、岡本太郎の「月の顔」やイサム・ノグチの「レインマウンテン」、そのほか越前焼の窯元が制作したモニュメントなど、15点のアート作品が点在する。越前古窯博物館には越前焼研究の第一人者である水野九右衛門が収集した「福井県陶磁器資料」(国登録有形文化財)を展示する「資料館」や、「旧水野九右衛門家住宅」、福井ゆかりの偉人・岡倉天心をたたえる「茶室」がある。越前古窯博物館など施設への近年の来場者数は年間約20万人。初夏に開催される「越前陶芸まつり」には毎年県内外から約10万人が訪れる。

 福井県の担当者は「HISには賑わいを生み出す企画やイベントの開催、全国への情報発信、またツアーの企画など集客に向けた取り組みを期待している」と話した。

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