静岡県裾野市は2020年3月23日、次世代型近未来都市構想「スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ(SDCC)構想」を発表した。トヨタ自動車が同市内にある東富士工場の跡地を利用して構築を計画しているスマートシティ「Woven City:ウーブン・シティ」の発表(2020年1月、関連記事)を受けてのものだ。

SDCC(スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ)構想の計画期間(出所:裾野市)
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同構想の推進体制(出所:裾野市)
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 裾野市では、「Woven City発表以前と以後ではまちづくりの前提条件が大きく異なる」(裾野市のプレゼン資料より引用)としたうえで、Woven Cityの存在を前提に、豊かな自然と調和する次世代型近未来都市の構築を目指す。

 具体的には、「市民生活を豊かにし、市民が生きる喜びを実感できるまちの実現」を構想の理念として「デジタル」と「クリエィティブ」をキーワードに、以下の9つの取り組みを進めていく。「Woven City周辺等の整備及び地域との融合」「高付加価値の産業育成・雇用の確保」「誰もが移動しやすい交通環境の整備」「災害に強い地域循環共生圏の形成」「グローバル人材の育成とICT環境の整備」「超高齢社会に対応した健康・医療の推進」「持続可能で稼げる農林業の推進」「富士山麓の『場の力』を活かしたツーリズムの推進」「スマート自治体の推進」である。

 このうち「Woven City周辺等の整備及び地域との融合」では、Woven Cityを閉じた空間としないために、最寄り駅であるJR岩波駅周辺の利便性の向上、アクセス環境の整備、人や企業の受け皿つくり、「高付加価値の産業育成・雇用の確保」では、産業のデジタルシフトに対応した新たな事業用地の確保や新産業クラスターの検討に取り組む。

 スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ構想の計画期間は2020年度から2035年度までの約15年間を予定しており、2030年度までは市の第5次総合計画、続く2035年度までは都市計画マスタープランおよび立地適正化計画の中で進めていく。また、2020年度には、同構想を推進するために産官学によるコンソーシアムを立ち上げるとしている。

発表資料