兵庫県は県立こども病院の跡地(神戸市須磨区高倉台1-1)について、神鋼不動産を代表とする企業グループと売買契約を締結した。売買金額は17億4888万円。今後、跡地に建設予定の施設には、食品スーパーやドラッグストア、アパレルなどの商業施設、レストラン・カフェなどの飲食店のほか、内科、小児科、耳鼻科、整形外科などの医院が入るクリニック(医療)モールを整備する。さらに、保育所や、フィットネスジムなども併設する予定だ。

■兵庫県立こども病院跡地に建設する複合施設のイメージ
(資料:神鋼不動産)
■兵庫県立こども病院跡地の土地利用計画図
(資料:大和ファシリティーズ)
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 2016年に神戸・ポートアイランドに移転した県立こども病院の跡地は、約3万1000m2を超える広さ。移転後の土地・建物は県や神戸市で活用予定がなく、2015年から利用事業者を募集していた。しかし、広い土地を活用できる事業者は少なく、応募のあった事業者グループも不適格と判断されたり、一度事業主体となった事業者が撤退するなどして開発計画は中断していた。

 今回、契約した事業予定者は不動産開発や分譲、賃貸管理を担当する神鋼不動産、総合建設業のソネック、不動産コンサルタントの大和ファシリティーズの3社からなるグループ。既存の建物はすべて解体・撤去し、複合施設を建設する。施設のオープンは2021年4月の予定だ。

 兵庫県の担当者は「地元住民の要望が強い医療機能を持たせることが選定の必須要件だったため、開業後の医療モールの充実を期待している。また、近隣の地域を盛り上げるために、市民広場を活用した産地直送農産物や特産品の販売といったイベントを開催してほしい」と話した。