福岡県久留米市は、市内唯一の運動公園である中央公園で、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して飲食施設やレクリエーション施設の整備、運営を進めている。公募設置等予定者として、高橋(久留米市)を代表とする企業グループ「久留米市中央公園〈グッドサイクル〉プロジェクト共同体」を選定、3月に基本協定を締結した。施設のオープンは2022年6月頃となる予定だ。

公募対象公園施設外観イメージ(資料提供:久留米市)
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 久留米市中央公園〈グッドサイクル〉プロジェクト共同体は、リラクゼーション事業やレジャー・アミューズメント事業、外食事業などを展開する高橋、建築設計事務所のオープン・エー(東京都中央区)、金子建設(久留米市)の3社で構成される。提案内容は、「くるめ木漏れ日パーク―街をつなぐ持続可能なグッドサイクルの創出―」をコンセプトに、公募対象施設としてカフェとライフスタジオ、特定公園施設として駐車場・駐輪場・トイレ・休憩棟などを整備するという内容だ。①食と健康のグッドサイクル、②公園の環境を引き継いだ木陰のオープンスペース、③企画・育成・連携のサイクルによる、持続可能な賑わいづくりを目指していく。

 具体的には、①については、ヨガなどのボディメンテナンスサービスを提供するライフスタジオと、運動に効果的なフードメニューを提供するカフェにより、豊かな自然環境のなかで食と健康を軸とした質の高い独自の新業態のサービスを展開する。

 ②は、既存の公園の魅力を尊重し、建築計画は最小限とする計画だ。休憩スペース付きトイレや木陰にはデッキ、ベンチを配置し、日常的に自然環境に触れられる場所を提供する。

 ③は、公園内の施設は最小限の機能とし、周辺施設と互いに補完しあうことで回遊性の向上を目指すものだ。広場を活用したマルシェの出店やスポーツ教室など、市民が活動にチャレンジできる環境をつくり、サポートしていく。

施設内観、ソフト事業などのイメージ(資料提供:久留米市)
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 中央公園は、市街地に近接した市のレクリエーションの拠点として1974年に整備された。約23万8000m2の広さで、公園内には久留米アリーナや陸上競技場、テニスコートなどのスポーツ施設のほか、鳥類センターや福岡県青少年科学館などの文化施設もあり、市内外の多くの人々に利用されている。

 今回の中央公園官民連携魅力創出事業は、公園内の青少年科学館に近接する一角を対象区域として、多様なスポーツ・レクリエーション拠点にふさわしい、公園利用者が気軽に集い、休養できる飲食施設やレクリエーション施設を整備、運営するというものだ。Park-PFIを活用して、これらを公募対象施設として整備し、駐車場、駐輪場、トイレ、休憩施設などを特定公園施設として整備する。この内容で2020年10月から12月にかけて民間事業者を公募したところ、2者から提案があった。