本編のほか、「スマートシティに関連する施策・参考資料」「用語集」なども公開している。

 内閣府、総務省、経済産業省、国土交通省、およびスマートシティ官民連携プラットフォーム事務局は4月9日、「スマートシティガイドブック」第1版(ver.1.00)を公開した。

 ガイドブックの想定読者は、「主に、これからスマートシティの取り組みを始めようとする地方公共団体の首長、職員等」。スマートシティの先行事例における取り組みをベースに、先行事例の関係者からもヒアリングを行いながらPDF分冊・全92ページ(表紙含む)にまとめられている。本編のほか、別冊として「スマートシティを通じて導入されるサービス」「スマートシティに関連する施策・参考資料」および「用語集」も併せて公開した。

 ガイドブックは「第1章 スマートシティの基本的考え方」「第2章 スマートシティの実現に向けて」で構成。中心となる2章では、まず、スマートシティの進め方について、

  • スマートシティの類型
  • 初動段階
  • 準備段階
  • 計画(戦略)作成段
  • 実証・実装~定着・発展段階
  • エリアマネジメント型における留意点

と、段階ごとに事例を交えながら解説。さらに、スマートシティを進める上でのポイントと対応について、「機能的、機動的な推進主体の構築」「資金的持続性の確保」「市民の積極的な参画」「都市OSの導入」「適切なプロジェクトの評価(KPI等) 」の5項目をピックアップして解説している。

 また、ガイドブックでは、スマートシティによる課題解決が期待される分野として、「エネルギー、水、廃棄物」「金融」「自動走行・自動配送」「教育」「見守り・安全」「健康・医療・介護」「防災」の7つの分野を挙げて説明。SDGsの実現においても、主要な政策ツールとしての役割を期待している。

「スマートシティガイドブック」第1版(ver.1.00)が示す「スマートシティによって何がよくなるか」
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 なお、ガイドブックによるスマートシティの定義は以下のとおりである。

①以下の示す3つの基本理念、5つの基本原則に基づき[コンセプト]、②ICT等の新技術や官民各種のデータを活用した市民一人一人に寄り添ったサービスの提供や、各種分野におけるマネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化等により[手段]、③都市や地域が抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける[動作]、④持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場[状態]

<3つの基本理念>
市民(利用者)中心主義、ビジョン・課題フォーカス、分野間・都市間連携の重視

<5つの基本原則>
公正性・包摂性の確保、プライバシーの確保、相互運用性・オープン性・透明性の確保、セキュリティ・レジリエンシーの確保、運営面、資金面での持続可能性の確保

■スマートシティに取り組む上での基本コンセプト(3つの基本理念と5つの基本原則)
「スマートシティガイドブック」第1版(ver.1.00)より
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