JR西日本は、沿線自治体と協働して「おためし地方暮らし」プロジェクトを2021年6月から始める。対象とするのは、京都・大阪・神戸市内へ通勤する人がいる家族。兵庫県丹波篠山市、京都府南丹市、滋賀県高島市のいずれかに滞在し、「鉄道サブスクサービス」を利用して通勤することで、仕事はそのままで地方居住を体験できる。JR西日本が鉄道運賃などを割引し、自治体が住まいを支援する。

利用できる賃貸住宅の例。兵庫県丹波篠山市福住の古民家(写真:JR西日本)
利用できる賃貸住宅の例。兵庫県丹波篠山市福住の古民家(写真:JR西日本)
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利用できるワークプレイスの例。滋賀県高島市の「wacca」(写真:JR西日本)
利用できるワークプレイスの例。滋賀県高島市の「wacca」(写真:JR西日本)
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 新型コロナウイルスの影響でリモートワークが推進され、地方居住への関心が高まっているなか、地方居住に興味を持ちつつも不安がある家族を対象に、1カ月以上にわたって暮らす機会を提供する。対象者は京都・大阪・神戸市内へ通勤する人を含む家族で、大人2人以上の参加を条件とし、子どもの有無は問わない。滞在エリアは前述の3市で、応募の際に希望のエリアと住居を選ぶ。

 参加期間は短期と長期の2つがあり、短期は2021年6月1日から2022年3月31日のうち1~3カ月間(月単位)。長期は2021年6月1日から2022年3月31日の10カ月間。募集は各エリア5組程度で、2021年4月28日まで応募を受付中だ。

 参加者に用意される住まいは賃貸で、短期・長期のプランによって利用できる住まいが異なる。短期向けの住まいには最低限の家具・家電が備わっており、長期向けの住まいにはない。丹波篠山市に滞在する場合、同市から、滞在支援金(月額利用料の2分の1の額、上限3万円)および移動支援金(居住地から滞在住まいまでの1回分の往復交通費の2分の1の額、上限3000円)の助成が受けられる。南丹市と高島市では、2021年度途中に各市から「おためし暮らし物件」が提供される予定だ。

 鉄道サブスクサービスの支援を受けられるのは、京都・大阪・神戸市内に通勤する人で、各世帯2人まで。丹波篠山市か南丹市に滞在の場合は、指定区間の乗車に関する「定額3000円/月の特急料金サブスクサービス」を提供。通勤などに特急列車を利用できる。高島市の場合は、指定区間の乗車に関する「定額7000円/月の運賃サブスクサービス」を提供する。いずれもサービスを利用できるのは月20回まで。

 そのほか、希望する世帯向けにモバイルWi-Fiルーター1台の無償貸与サービス、レンタカー特別プラン、リモートワークができるワークプレイスの紹介制度、移住相談窓口なども用意している。

 なお、4月21日には3エリアからゲストを招き、無料のオンラインセミナーが開催される。