大阪府泉大津市は、(仮称)小松公園整備事業の基本設計・実施設計の業務委託先を選定する公募型プロポーザルのスケジュールを、政府の緊急事態宣言発令に伴って変更した。新たな日程は、参加表明を2020年4月1日から5月12日まで受け付け、5月15日に第1次審査、6月29日に第2次審査を行い、6月30日に結果を発表するというものだ。

今回の公募型プロポーザルで対象とする範囲(資料:泉大津市)
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整備イメージ。空間全体や各エリアを“森”で囲うことによって、それぞれの空間の非日常性を高めるとしている(資料:泉大津市)
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アビリティタウン構想に資する3つの機能を市民会館跡地に導入する(資料:泉大津市)
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 泉大津市は、老朽化した市民会館を2017年3月末で閉館した。その跡地および隣接する消防本部跡地、民間工場跡地の合計約3.94haに、都市計画公園の小松公園(仮)と民間による広場や屋内空間を整備する計画だ。敷地の海側(西側)に公園を先行して整備し、2023年度に供用を始める。

 泉大津市は人間が本来持っている能力を最大限に引き出す街づくりを目指す「アビリティタウン」構想を掲げている。右脳や足指に着目した教育や健康増進の取り組みをすでに導入してきた。

 南海電気鉄道南海本線の泉大津駅から約500mの場所にある市民会館跡地へは、この構想の下、さまざまなスポーツやイベント、市民活動が可能な「ヘルシーパーク」と、健康増進につながる多様な事業を集積する「アビリティセンター」の設置を計画している。

 「ヘルシーパーク」を標榜する小松公園(仮)では、さまざまなアクティビティをサポートできるよう、屋内の多目的スペースや更衣室、シャワールーム、清潔なトイレなどを備えた公園管理施設を、園内に整備する予定。また、さまざまな遊び道具や器具、設備をその場で出し入れできる倉庫を整備する。運営は指定管理方式とする予定だ。

 「アビリティセンター」では、事業のスモールスタートを可能にするコンテナ・ビレッジを整備する。利用者が汗を流してリラックスできる温浴機能や、「食を通じて健康になる」をテーマにしたカフェ・レストラン、健康サービス体験のための短期滞在機能、健康なライフスタイルを提案する物販機能などの導入を検討していく。

 屋外のヘルシーパークと屋内のアビリティセンターの2つの機能・施設の一体的な活用を促進し、互いの機能を補完できるよう、屋内と屋外の連続性を重視した1つの「公園」として整備するという。

 ハードウエアの新設に先駆けて、産学官民連携で健康増進につながるサービスや活動を研究開発する「リビングラボ」の取り組みが進んでいる。市民会館跡地で、このリビングラボの実証実験を行ったり、研究開発成果を発信したりする考えだ。