兵庫県丹波市は、旧柏原支所庁舎跡地の利活用について、広く民間事業者から意見や提案を求めるサウンディング型市場調査を実施する。当該施設について、活用アイデアを求める。調査は5月23~31日に実施する。参加受付は5月13日まで。調査に先立ち、5月9~20日に希望者を対象とした個別の現地見学会を実施する。こちらも参加申し込みは5月13日までだ。

 旧柏原支所庁舎は、戦前から戦後にかけて地域で活躍した建築家・内藤克雄氏の設計により1935年に建築された地上2階建て・延べ面積564m2の建物だ。2020年までの85年間、旧町役場や市役所支所として利用されてきた。2022年2月に丹波市役所旧柏原支所活用協議会から提出された「丹波市役所柏原支所 活用方法についての提案書」(以下、提案書)によると、旧柏原支所庁舎はまちのアイデンティティを体現する最重要のランドマークとして、地域住民に親しまれてきた施設であり、市の文化財課は、県指定文化財の指定が視野に入る価値ある建造物と評価しているという。

旧柏原支所庁舎の外観(左)と内部の様子(出所:丹波市)
旧柏原支所庁舎の外観(左)と内部の様子(出所:丹波市)
[画像のクリックで拡大表示]

 丹波市が求める活用アイデアは、原則として、提案書の内容を尊重し、かつ3年以上にわたって持続可能な事業だ。所有形態や管理運営方法などの事業方式は今のところ定めておらず、自由な提案を求める。

 提案書では、旧柏原支所庁舎を恒久的に活用して未来に残すこと、丹波市のブランド力を高めること、地域に人の流れを取り戻して市全体に広げることの3点を目的に利活用を行うとし、具体的には企業のサテライトオフィスを核テナントとして誘致することを提案している。

 新型コロナウイルス禍で加速した働き方の多様化を背景に、丹波市としても、交流人口や二拠点居住人口の増加を糸口とした人口増を目指しており、その実現に資する有効活用アイデアを期待している。このほか、カフェ機能や移住希望者への窓口機能、市内観光案内機能、芝生広場やキャンプ体験スペースといったアウトドアのオープンスペースなどを想定している。

 なお、提案内容は上記の提案書に基づかないものでも構わないが、その場合は「丹波市都市計画マスタープラン(改定検討素案)柏原地域」の内容を踏まえたうえで、民間事業者の自由な発想による活用アイデアの提案を期待している。

旧柏原支所庁舎の位置。丹波市では同時に旧柏原日赤病院跡地の利活用についてもサウンディングを実施する(出所:丹波市)
旧柏原支所庁舎の位置。丹波市では同時に旧柏原日赤病院跡地の利活用についてもサウンディングを実施する(出所:丹波市)
[画像のクリックで拡大表示]