神奈川県藤沢市は2022年4月15日から要介護認定者を対象とする歩行分析AI(人工知能)サービス「CareWizトルト」を利用した実証実験を実施中だ。期間は2023年3月31日まで。CareWizトルトの開発元であるエクサウィザーズのグループ会社、エクサホームケア(東京都港区)が実験に協力する。

CareWizトルトは、4つの指標を使って歩く力やバランスを分析する(出所:エクサウィザーズ)
CareWizトルトは、4つの指標を使って歩く力やバランスを分析する(出所:エクサウィザーズ)
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 CareWizトルトは、スマートフォンなどで撮影した5メートルの歩行動画から骨格の動きを抽出して、歩く力を示す「歩行速度」「歩行リズム(の安定)」、歩くバランスを示す「ふらつき」「左右差」という4つの指標をAIで分析する。動画をネットにアップすると2分ほどで分析が完了し、歩行状態の良否を可視化した点数、転倒リスク、身体機能の維持・向上にはどのような運動をしたらよいかなど、要介護認定者と介護従事者の双方に役立つ情報をまとめたコミュニケーションシートを表示する。

 藤沢市の実証実験では、居宅介護支援、介護予防支援、通所系サービスを展開する介護事業者から参加希望者を募集したうえで、参加事業者にCareWizトルトの実験用アカウントを発行するとともに、必要に応じてタブレットなどの機器を無償貸与する。CareWizトルトの導入効果は、要介護認定者や介護事業者へのヒアリングやアンケートとともに、歩行状態の良否を示すCareWizトルトの点数などを用いて検証する。また、1人の要介護認定者を、居宅介護支援、通所系サービスなど複数の介護事業者が支援する場合は、事業者間でCareWizトルトの分析結果を共有して、適切なケア方針の立案とその効果についても検証する。

実験では複数の事業者が連携する場合の導入効果も検証する(出所:藤沢市)
実験では複数の事業者が連携する場合の導入効果も検証する(出所:藤沢市)
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