沖縄県は、国際会議や展示会などのMICE(マイス)施設と民間収益施設の整備・運営に向け、基本計画案に対する意見を募っている。募集期間は2022年5月31日まで。

 整備する場所は、沖縄本島東海岸の与那原町と西原町にまたがる「中城湾港マリンタウン」。那覇空港から約18km、約20分で着く。MICE施設の整備と合わせ、周辺を一体で開発する。

計画地の全景(資料:沖縄県)
計画地の全景(資料:沖縄県)
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 基本計画案は、県が2022年2月に公表した。それによると、MICE施設は、設計・建設後、県に所有権を移すBT(Build Transfer)方式とする。運営・維持管理には、県が事業者に「公共施設等運営権」を設定するコンセッション方式を採用。開業時期は未定で、運営期間は施設整備期間を除き20年を予定している。整備費は概算で350億円だ。

 この基本計画案は、県が2016年8月に公表した基本計画から内容が変わっている。主な変更点の1つは、MICE施設の展示場の面積を3万m2から1万m2に縮小したこと。代わりに、隣接地に1万~2万m2の拡張余地を設けたうえ、事業者が任意で民間収益施設を提案できるようにした。

大型MICE施設の段階的拡張整備の手法と土地活用に関する変更点(資料:沖縄県)
大型MICE施設の段階的拡張整備の手法と土地活用に関する変更点(資料:沖縄県)
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 展示場の面積を縮小した理由について、沖縄県の玉城デニー知事は「コロナの影響による催事形態の変化を踏まえ、(リアルとオンラインの)ハイブリッド対応などの機能充実により、十分に需要を取り込めること」「官民連携による事業を想定しているため、民間事業者の参画可能性を高める必要があること」などと、2022年2月18日の記者会見で述べている。

 MICE施設の整備費は、2016年の基本計画作成時の試算で約500億円だったが、前述の通り約350億円に減った。

 MICE施設の運営スキームも変わった。2016年の計画では、事業者の収入は、指定管理料と利用料収入で、運営期間は12年間だった。これがコンセッション方式の採用によって利用料収入のみの独立採算となり、運営期間は20年間に延びた。

大型MICE施設の運営スキームに関する変更点(資料:沖縄県)
大型MICE施設の運営スキームに関する変更点(資料:沖縄県)
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