「クラウドソーラー」を自家消費

 3施設の最大電力需要は日中50~60kWなので、1580kWhの蓄電池からの放電で3日程度、電気を賄えるという。晴れで太陽光発電が発電できれば、自立運転可能な期間はさらに伸びる。太陽光出力が需要を上回る場合などは調整力ユニットで需給バランスを維持する。

 一方、平常時には、「わんぱくらんど」の太陽光発電設備や3施設外にある住宅太陽光の余剰電力を自己託送の仕組みで顧客に提供するスキームを目指しており、その際、蓄電池と調整力ユニットを適切に活用して需給バランスを維持する(図3)。

図3●平常時と非常時での運用イメージ
図3●平常時と非常時での運用イメージ
(出所:京セラ)
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 今回のプロジェクトでは、新しいタイプの自己託送として、野立て太陽光設備を共同所有したケースや、複数の住宅太陽光からの余剰電力を集めた場合などを想定している。こうしたスキームを「クラウドソーラー」「仮想区分型自己託送」と呼び、経済産業省が示した自己託送を認める累計のうち、「再エネ電源の主体と需要家に間に密接な関係があるグループ内融通」での運用が可能か、今後、同省に確認しながら進めていくとしている(関連記事:経産省、「コーポレートPPA」容認へ、自己託送制度の活用で)。