大阪府は、「新型コロナウイルス対応状況管理システム」を開発、4月20日に稼働を開始した。同システムは府がサイボウズと連携し、同社の業務アプリ開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」上で開発したもの。新型コロナウイルス感染症患者の健康状態の把握や、各種情報の集計などの効率化が見込めるという。

 同システムは、開発期間短縮のため、自治体の専用線「LGWAN」ではなくインターネット上にシステムを構築した。このため、患者の氏名などの個人情報は入力せず、患者に番号を割り振って管理するようにしている。

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大阪府が作成した新型コロナウイルス対応状況管理システムの概要図(資料:サイボウズ)ビジネス向けのクラウドサービスを提供するトヨクモの「フォームブリッジ」「kViewer(ケイビューワー)」を用いている(資料:サイボウズ)

 大阪府は全国自治体に対してテンプレートを無償で、サイボウズはkintoneのライセンスを有償で提供する。サイボウズによると、大阪府のテンプレートを活用することにより、大阪府と同様または類似の業務フローを採用している自治体であれば、最短1~2週間程度でシステムのテスト稼動が可能だという。

 大阪府で稼働しているシステムでは、患者がスマホなどで自身の健康状態を報告、その報告データがデータベースに自動的に蓄積される。そして、これらデータは、大阪府、府内の各市、府市が管轄する保健所の職員が同システムを共同利用することで同時に閲覧が可能となる。このため、従来、患者の健康状態を把握のために職員が行っていた作業(電話での聞き取り、メールの送受信、表計算ソフトのデータ転記・集計など)の手間を削減することができ、関係機関の業務効率化が見込めるという。