堺市は2022年6月28~30日、整備中の「大和川サイクルライン(仮称)」に隣接する未利用地(阪堺線大和川停留場付近)に設置を検討している、自転車を活用してにぎわいを創出できる施設(以下、自転車にぎわい拠点)とその管理運営方法について、サウンディング型市場調査を実施する。調査への参加申し込みと提案資料の提出期限は6月15日、調査結果は7月末ころ発表する。また、事業用地での現地見学会・説明会を5月13日に開催する(現地見学会・説明会の参加申し込み締め切りは5月11日)。

大和川サイクルライン(仮称)は南河内サイクルラインと泉州サイクルルートをつなぐ広域ルートを形成する(出所:堺市)
大和川サイクルライン(仮称)は南河内サイクルラインと泉州サイクルルートをつなぐ広域ルートを形成する(出所:堺市)
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事業用地所在地の拡大。阪堺線の大和川停留所など複数の駅が近くにある(出所:堺市)
事業用地所在地の拡大。阪堺線の大和川停留所など複数の駅が近くにある(出所:堺市)
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 大和川サイクルライン(仮称)は、大和川上流部にある南河内サイクルラインと、大阪府南西部から大和川に接続する泉州サイクルルートをつないで、広域的な自転車周遊ルートを形成するサイクリングロード。2019年3月に国の登録を受けた「堺市かわまちづくり計画」に基づいて整備が進められている。堺市は2021年3月に策定した「堺市基本計画2025」で、この大和川サイクルライン(仮称)沿いに、サイクリングの拠点となる施設を民間事業者と連携しながら整備する方針を掲げている。

 自転車にぎわい拠点の事業用地の住所は堺市堺区遠里小野町一丁内、面積は約1.2ヘクタール。阪堺線の大和川停留所近くの大和川沿いにあり、南海本線の七道駅、南海高野線の浅香山駅も徒歩圏内にある。堺市は拠点利用者のターゲットを、「自転車利用者に限定するものではなく、一般の堺市民やビジターなど幅広い利用者」と想定しており、自転車教室、自転車ツーリングなどの体験を通じて自転車利用者の裾野拡大に寄与することを重視している。

 これに合わせて、サウンディング調査では以下の3つの提案を求めている。1つは、具体的な「にぎわい創出」の取り組みで、来訪した人が「自転車」というテーマに触れるきっかけとなる空間形成。次に、未就学児や小学生低学年の子供たちに自転車を楽しむきっかけを与えたり、自転車の楽しさや安全な乗り方を体験させたりする自転車体験施設・体験型自転車教室の実施。そして3つめが、サイクリングの発着点や休憩場所となるサイクルステーションの整備である。

 これらのうち、自転車体験施設・体験型自転車教室、サイクルステーションの駐輪施設・トイレの提案は必須となる。施設配置などの土地利用イメージ、採算性を確保するための事業計画、実施スケジュールについての意見も求める。 

自転車にぎわい拠点の事業スキーム(出所:堺市)
自転車にぎわい拠点の事業スキーム(出所:堺市)
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 自転車にぎわい拠点の整備・管理運営手法は、現時点では以下のように想定している。まず、自転車体験施設やサイクルステーションなどの自転車施策関連施設を公共施設、にぎわいを創出する施設を事業者の独立採算事業とした上で、自転車施策関連施設は堺市、にぎわい創出施設は民間事業者が、設計・施工費をそれぞれ負担する。管理運営費については、自転車施策関連施設の利用料金を民間事業者の収入とすることを前提に、民間事業者が自転車施策関連施設とにぎわい創出施設の両方を負担する。事業期間の上限は20年で、段階的な施設整備も可能としている。

発表資料