富山市は2020年12月28日まで、富山市センサーネットワークを使った実証実験に参加する民間事業者や研究機関を一般公募している。富山市センサーネットワークは、同市のほぼ全域をカバーする無線通信ネットワーク。IoT(Internet of Things)センサーが同ネットワークを経由して収集したデータを参照・分析するクラウドサービスも提供する。新たなサービスの提供や行政事務の効率化、IoT技術を活用した新産業の育成などを目的に構築された。

富山市センサーネットワーク事業の概要(出所:富山市)
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実証実験の申し込みから結果管理までの流れ(出所:富山市)
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 公募で採択された民間事業者や研究機関は2021年2月28日までの任意の期間、実証実験の環境として富山市センサーネットワークを無償で利用できる。実験結果は、同市が開催する成果報告会や市のホームページで発表される。

 富山市センサーネットワークは、低消費電力の広域ネットワークであるLPWA(Low Power Wide Area)通信方式の1つ「LoRaWAN」を採用しており、小中学校など98の公共施設に設置されたアンテナで同市全人口(約42万人)の98.9%が居住する区域をカバーする。クラウドサービスにオープンソースソフトウエア「FIWARE」を使用しており、ダッシュボード(インターネット経由の簡易な表示機能)を使ってIoTセンサーが収集したデータを参照・分析することができる。

 富山市は2019年6月にも富山市センサーネットワークの前身である「富山市スマートシティ推進基盤」を使った実証実験に参加する民間事業者や研究機関を一般公募し、同年9月から2020年2月まで実証実験を実施した(関連記事)。このときはアイペック(富山市)の「駐輪場の混雑お知らせシステム」やオプテージ(大阪市)の「富山駅南北接続による人流の見える化」など23件の実証実験を採択し、2020年3月16日に成果報告会を開催した(2019年度公募事業成果報告)。