岩手県盛岡市は、広く市民や事業者を対象に、公園を活性化させる事業プランを募集する。募集は毎年実施しており、今回が7回目となる。応募資格は団体、個人を問わない。市は、「やってみたい」「できたらいいな」というプランを自由な発想で考えてほしいと呼びかけている。募集期間は5月15日から6月14日まで。所定の応募用紙に必要事項を記入し、郵送またはメールなどで提出する。

 募集の対象となるのは、盛岡市内の都市公園。主な公園として、園内に盛岡市子ども科学館などの文教施設がある中央公園(盛岡市本宮字蛇屋敷)、さくら名所100選の一つである高松公園(同高松)、日本の都市公園100選の一つである盛岡城跡公園(別名・岩手公園、同内丸)、展望台から市街地や岩手山を一望できる岩山公園(同新庄字岩山)などがある。市は、公園の利活用を促進し、公園をより活気ある場所にするために募集を実施する。

盛岡市内にある中央公園(左上)、高松公園(右上)、盛岡城跡公園(左下)、岩山公園(右下)(写真:盛岡市)
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 事業プランは、アクション部門とビジネス部門の2部門で募集する。アクション部門は「公園を活用した、自分が関わって実現したいプラン」を、ビジネス部門は「公園を『運営』『マネジメント』して持続的に事業を展開したいプラン」を提案する。応募のあったアイデアに対して、市が実施の許可を出す条件は、以下の5点だ。

 ■公園に来ている人が参加できる、または楽しめるプランであること
 ■参加費を徴収する場合は、材料費等の実費程度の料金設定とすること
 ■布教、募金の禁止
 ■事故、トラブルなどについては応募者の責任で処理できること
 ■そのほか公園の禁止事項に該当しないこと

 このほか、施設や物件の設置や撤去、維持管理責任と費用負担などについても、詳細に条件を定めている。これらの条件を踏まえて、市が事業例として挙げているのは、自然観察会やむかし遊び大会などのイベント、フリーマーケットなどだ。採用された場合は、実際に提案者がブランを実施することができる。その際は、市が公園の貸し出しや広報などの面でサポートする。ただし、イベントの運営や実施費用は、提案者が負担する。

 これまでの募集で応募のあった事業は、アクション部門では、植物観察会やオリエンテーリング、三角ベースボール大会など。ビジネス部門では、パークマネジメントの提案があった。直近の2018年度は以下の5件の応募があり、市は今後、提案者と調整しながら実施していく予定だ。

(1)桃源郷づくり運動発足30周年大震災復興記念花見会(開催場所:岩山公園)
(2)高松公園で「森づくり講座」(高松公園)
(3)クラフトPARKたかまつ(こがねパーク高松※盛岡競馬場跡地に整備した多目的広場)
(4)たかまつ音楽祭(こがねパーク高松)
(5)さんさ輪踊り&世界のビールフェス&BBQ(盛岡城跡公園)

 (1)~(4)がアクション部門、(5)がビジネス部門の応募だ。また(2)は、2016年度から継続して実施している。公園内の林で除伐・間伐の技術を伝承する講義を開催し、森林の手入れができる人材を育成するという内容だ。