どこバスに使用するワゴン車(出所:網走市)
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どこバスの運行エリア。一般の運賃はエリア内400円、エリアを超えると700円(出所:網走市)
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 北海道網走市は2021年6月1日から、電話やスマートフォン(スマホ)のネット機能を使って予約する「どこバス」運行の実証実験を実施する。どこバスは、バス停で乗り降りするタイプの予約制バス。電話で予約する場合は、電話予約センターのオペレーターに乗りたいバス停と降りたいバス停を伝えて、予約番号と乗車予定時刻の案内を受ける。

 路線バスと違って決められた経路はなく、乗車地のバス停から目的地のバス停まで最適な経路を走行する。ただし、到着予定時刻は相乗りする他の乗客の有無によって変わってくる。実証実験は2022年3月31日まで行う。

 運行時間は午前9時から午後4時まで。車両はワゴン車(乗車定員10人)5台を使用し、運行は網走バス(北海道網走市)が担当する。運行エリアはAエリアとBエリアに分かれており、Aエリアは市内の台町、桂町、駒場、潮見、つくしケ丘、鱒浦(一部)、Bエリアは同じく南東・南西地区、北東・北西地区、錦町、海岸町、向陽ヶ丘、緑町、新町、大曲、天都山(一部)。運賃は同一エリア内であれば、一般400円、小学生200円、障がい者200円、エリアをまたがる移動は一般700円、小学生500円、障がい者350円となる。

 網走市では人口の減少や自家用車の普及で、バスの利用者が30年間で約5分の1にまで減少しており、特に、通学、通勤、通院などで一定の利用がある朝夕を除いた日中の時間帯の利用者が少なくなっていた。利用者からも、日中のバスの本数が少ないことやバス停までの距離の遠さを指摘する声が出ていた。

 とこバス運行の実証実験はこうした状況を踏まえたもので、日中の時間帯に限り、通常の大型バスの代わりに小回りの利くワゴン車を利用者の要望に応じて臨機応変に配車する。乗降場所となるバス停についても、どこバス運行エリア内にもともとあった路線バスのバス停157カ所に加えて、どこバス専用のバス停66カ所を新設し、計223カ所のバス停を利用できるようにする。なお、とこバスの実証実験期間中も、既存の路線バスは通常のスケジュールで運行する。