盛岡城跡公園・芝生広場の平面図(資料:盛岡市)
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 岩手県盛岡市は、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して整備する盛岡城跡公園の芝生広場について、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」を運営するミナ(港区)を事業者に選定した。「ミナ ペルホネン」は、東京スカイツリーのユニフォームデザインを手がけたことでも知られるデザイナー、皆川明氏が率いるブランドだ。公募は、2018年11月から2019年3月にかけて実施。応募は同社だけだった。

 盛岡城跡公園は、JR盛岡駅から徒歩15分ほどの盛岡市内丸にある広さ約9万2000m2の都市公園。都市部のオープンスペースとして、史跡の保存以外の役割も求められるなかで、市は新たな機能の拡充と市民サービスの向上、および行財政負担の軽減を目指して、芝生広場の区域をPark-PFIで整備することにした。具体的には、Park-PFIの特定公園施設として芝生広場と公衆用トイレを整備し、これらの費用を賄う公募対象公園施設として、飲食店など盛岡城跡公園のにぎわい創出に資する収益事業を行う施設を設置する。いずれも民間事業者の負担で整備し、市の事業費負担はない。

 ミナの提案は、芝生広場のほかにカフェ、服飾や地場産品などを取り扱うショップ、および地域の文化を世界へ発信するギャラリーを設置・運営するという内容だ。建物の設計は、建築家で東京大学名誉教授の藤森照信氏が手がける。ミナは、事業を通じて生まれる人の交流により、豊かな生活習慣や文化を自然な形で次世代に継承していくことを目指して、これらの事業を提案した。施設は地域と近隣、さらには海外も含めた異文化の交流の場としても活用していく考えだ。また、施設では一般社員のほか60歳以上の高齢者スタッフ、障がい者スタッフ、およびパートタイムのヘルプスタッフの雇用を想定している。

 審査は、有識者など5人で構成される選定委員会が行った。配点は、配置計画と事業目的が各25点、収支計画、運営計画、管理計画、総合評価、価格評価が各10点の計100点満点。委員5名の平均評点は、100点満点中86.6点だった。今後、市とミナは6月中に基本協定を締結し、2021年頃の供用開始を目指して整備を進めていく。