神奈川県横須賀市は、現在、遊休地となっている国有地の大矢部弾庫跡地を国から取得し、官民連携による活用可能性について検討を開始する。民間事業者の自由な発想のもと、敷地のポテンシャルや周囲の地域の魅力を最大限に生かした活用を図るため、市ではサウンディング型市場調査を実施する。調査に先立ち、5月26日に現地見学会を実施する。参加申し込みは5月24日まで。

大矢部弾庫跡地の広域図(左)と詳細図(出所:横須賀市)
大矢部弾庫跡地の広域図(左)と詳細図(出所:横須賀市)
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対象地の地形(勾配)(出所:横須賀市)
対象地の地形(勾配)(出所:横須賀市)
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 大矢部弾庫跡地は、横須賀市大矢部2丁目にある約19万m2の土地。このうち平坦地は4万m2、斜面地は15万m2。1939年に旧日本軍の施設となり、戦後は陸上自衛隊の横須賀造修補給所が、自衛艦隊や陸上部隊などの弾火薬の保管、補給のために使用していた。その後、自衛隊の整理・統合計画により機能が移転され、弾庫跡地になった。周辺は1970年代から宅地に造成されたが、国有地で開発を免れた同地は、宅地の中にありながら貴重な自然環境を残している状況にある。

 民間事業者に求めるアデアは、イベントなどの一時的な活用から、恒久的な施設の設置・運営まで、どのような内容でもよいが、事業者自らが主体的に事業を実施することが前提だ。具体的には、(1)対象地の土地活用に関する提案、(2)対象地を活用したイベント、プログラムなどに関する提案、(3)市に期待する役割、意見――の3点を求めている。

 (1)の土地活用については、活用コンセプト、ターゲット層、新たに導入する機能、対象地内で活用ポテンシャルの高い場所、ゾーニングイメージ、活用に向けた課題などを、(2)のイベント・プログラムについては、地域住民と連携し、地域の活動拠点となるような活用の在り方、自然や歴史的資源を活用した地域の魅力向上につながるプログラムなどを、可能な範囲で記入する。なお、3点すべてについて提案する必要はない。

 調査に参加を希望する場合は、5月24日までに所定のエントリーシートを電子メールで提出する。同シートが現場見学会の参加申込書も兼ねる。その後、6月10日までに所定の提案書や必要に応じて補足資料を提出。対話は、市が必要と判断した場合に6月下旬頃に実施する予定。具体的な日時などの詳細は個別に調整する。調査の結果は、7月下旬頃に概要を市のウェブサイトで公表する予定だ。