基本コンセプト図(資料:世田谷区)
[画像のクリックで拡大表示]
旧池尻中学校の正門(画像:世田谷区)
[画像のクリックで拡大表示]

 東京都世田谷区は、2004年から「世田谷ものづくり学校」を開設・運営している旧池尻中学校跡地(敷地面積1万469.35m2)の今後の活用事業において、サウンディング型市場調査を実施する。コロナ禍で社会が大きく変化する中、2023年4月からの新たな民間活用の方策を模索することが目的だ。

 世田谷区は2021年2月、旧池尻中学校跡地の新たな「基本コンセプト」を策定している。従来から行ってきた創業支援やコミュニティ機能の強化に、新型コロナウイルス感染症による影響なども加味したもので、「世田谷ものづくり学校」として使用している校舎棟に加え、体育館や校庭も含め一体性をもった空間を目指す。

 調査は2021年7月7日〜7月13日に世田谷区役所三軒茶屋分庁舎で個別対話を行う予定だ。参加希望者は、6月9日までにエントリーシートを、7月2日までに提案シートを電子メール等で提出する。また、参加希望者を対象とした現地見学会を5月26日に開催予定で、5月20日まで参加の申し込みを受け付けている。

 区では調査結果などを踏まえ、2021年9月に事業者を募集、同年12月に新たな事業者を決定。耐震補強工事などを経て2023年4月から事業者への土地・施設の貸し付け開始を予定している。貸付期間は10年程度を想定している。なお、現・世田谷ものづくり学校の貸付期間は5年間、貸付料月額100万4000円・税別である。

 世田谷ものづくり学校は、創業支援やものづくりを核とした地域交流施設で、廃校活用の好例として知られる。2020年7月29日時点で66の事業者が入居している。創業支援の取り組みのほか、一般向けのものづくり体験教室、人気イベント「世田谷パンまつり」などを実施して地域に親しまれており、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の第3期(2014年8月〜2019年7月の5年間)は、5年間の総来場者数が40万人近くにのぼった。