茨城県守谷市は2021年6月から2022年3月まで、IoT(インターネット・オブ・シングズ)技術を活用した「スマート雨水マネジメントのための共同実証実験」を実施する。これまで管理の難しかった排水樋管(雨水を河川に放出するために堤防を横切って設置される地下水路)や下水道雨水管の水位をIoT技術によって可視化し、それらの情報をクラウドに集約して共有する。排水樋管の水位は樋管内に取り付けた河川カメラの画像データを分析して、下水道雨水管内の水位はマンホールに取り付けたセンサーを使って、それぞれ計測する。

水位観測システムの概要と利用方法(出所:明電舎)
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 実証実験では、守谷市内の3エリアに河川カメラや水位センサーを設置する。カメラや水位センサーの水位観測データは無線ネットワークによってクラウド上のサーバーに集め、レーダー雨量のデータとともに防災情報として一元的に管理する。これらの情報は、局地的豪雨が発生した際の排水樋管の開閉操作や、市街地の洪水(内水浸水)が想定される場所の監視強化などに利用することが期待されている。

水位観測対象の3エリア(出所:明電舎)
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 同実証実験を実施するにあたって、守谷市は2021年4月23日に明電舎と「共同実証実験に関する協定」を締結している。明電舎は省電力・広域通信の無線技術「LPWA」ネットワークを使ったIoT防災監視サービス、IoTデバイス「マンホールアンテナ」で管渠(かんきょ)の水位を測定する「管きょリアルタイム監視サービス」などの自社製品・サービスを使って、水位観測システムの構築・運用に協力する。