東京都府中市は、2022年度の協働事業提案制度の採択事業を決定した。「ウィキペディアタウン in 府中」など5つの事業が採択された。事業実施期間は2022年4月から2023年3月まで。

 府中市は「みんなで創る 笑顔あふれる 住みよいまち」の実現に向け、地域課題や社会的な課題を解決するため、市民が自ら企画・提案し、役割分担に基づき市と協働で行う協働事業提案制度を実施している。

 同制度には、市が定めた地域課題に関わるテーマに基づく行政提案型協働事業と、市民の自由な発想に基づく市民提案型協働事業があり、22年度の採択事業は行政提案型が2件、市民提案型が3件となった。

協働事業提案制度の採択事業一覧(出所:府中市)
協働事業提案制度の採択事業一覧(出所:府中市)
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 行政提案型の事業の一つは「ウィキペディアタウン in 府中」。市内に事物について、テーマを設定してまち歩きやウィキペディアの編集を行うための企画・運営を実施する。活動内容は、題材の選択、まち歩きのコース作り、図書館資料を活用しながら記事編集イベントについて勉強会などを行う。2023年3月には、まち歩きや編集イベントを実施する予定。市民の手でウィキペディアを編集し、府中の魅力を世界に発信していく。提案団体の1つである府中まちコム舎では、ウィキペディアタウン実施のためのスタッフ募集を開始している。

提案団体の1つである府中まちコム舎は、ウェブサイトで「ウィキペディアタウン in 府中」のスタッフ募集を開始した
提案団体の1つである府中まちコム舎は、ウェブサイトで「ウィキペディアタウン in 府中」のスタッフ募集を開始した
「府中コミュニティガーデン講座」(募集は終了)のチラシ(出所:府中市)
「府中コミュニティガーデン講座」(募集は終了)のチラシ(出所:府中市)
「ラッコルタ-創造素材ラボ-」で2021年度に開催した展覧会の様子(出所:府中市)
「ラッコルタ-創造素材ラボ-」で2021年度に開催した展覧会の様子(出所:府中市)
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 もう一つは「市内公園を活用したコミュニティガーデンの創出」。府中コミュニティガーデン講座を月1回程度開催し、座学と現場を組み合わせ、コミュニティガーデンを運営するための知恵や知財、植栽デザインの手法や園芸作業の技術などを学ぶ。5月22日に第1回目を開催。1年かけて市民ガーデナーを育成する予定だ。募集人数は15人で、申し込み多数の場合は抽選となる。参加費は無料。

 一方、市民提案型の決定事業は「ヤギがつなげるまちづくり」、「府中駅前スカイナードにおける市民参加の美化活動」、そして「ラッコルタ-創造素材ラボ-」の3件だ。

 「ヤギがつなげるまちづくり」は、ヤギや小動物を介した地域交流イベントの実施やふれあいの場をつくり、多様な人たちが交流することで地域コミュニティの活性化を促す。

 「府中駅前スカイナードにおける市民参加の美化活動」は、駅と周辺施設を高架でつなぎ歩行者が通行できるスカイナードの景観を維持するため、一斉清掃を実施し、スカイナードに設置されているプランターの植物の植え替えや維持管理を市民が主体的に担うものだ。

 「ラッコルタ-創造素材ラボ-」は、市内の企業から生産過程などで発生する廃材を集め、それを素材として使ってアート作品をつくるワークショップを実施し、完成作品をウェブや施設で展示する内容。ラッコルタ(RACCOLTA)はイタリア語で「収穫、作物」という意味で、人々が収穫のために集まるイメージとラボの活動を重ねている。2021年度に採択された事業で、22年度が2年目になる。