山形県長井市は2022年5月27日、市民や観光客が市内限定で利用できるデジタル地域通貨「ながいコイン」の販売を開始する。地域内経済循環の創出やキャッシュレス決済の普及、決済データの利活用を目的としている。まず、27日の午後1時30分~4時、28日および29日の午前9時~12時に、50%のプレミアムが付いた「ながいコインプレミアム」を長井市役所市民交流ホールと多目的施設「TAS(タス)ビル」で販売する。

デジタル地域通貨の導入目的(出所:長井市)
デジタル地域通貨の導入目的(出所:長井市)
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 ながいコインプレミアムには額面7500円のながいコインカード(販売額は5000円)、額面1万5000円のながいコインカード(販売額は1万円)があり、7500円カードは2000枚、1万5000円カードは8000枚を先着順で販売する。購入上限額は3万円で、使用期間は5月27日から同年9月30日まで。購入者は長井市民に限定される。観光客も購入・利用できる通常の「ながいコイン」については、プレミアムの利用期間が終了する9月末までに販売を開始し、2025年度まで利用を継続する予定となっている。

 ながいコインは、NTTカードソリューション(東京都品川区)のデジタル通貨発行代行サービス「おまかせeマネー」をサービスプラットフォームとして採用している。ながいコインの利用方法には、スマートフォン(スマホ)タイプとカードタイプの2種類がある。

スマホタイプとカードタイプの利用イメージ(出所:NTTカードソリューション)
スマホタイプとカードタイプの利用イメージ(出所:NTTカードソリューション)
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 スマホタイプでコインを利用するには、利用者サイトでのユーザー登録後、ながいコインの販売店でながいコインカードを購入し、会員専用ページを開いて同カードのQRコードを読み取ってチャージする。店舗では、スマホの会員専用ページに表示されるQRコードを店舗のスマホで読み取ってもらう、あるいは店頭のQRコードをスマホで読み取った後に支払い金額を入力して店員に提示し、決済する。カードタイプでは、ながいコインの販売店でながいコインカードを購入し、店舗のスマホで同カードのQRコードを読み取ってもらって決済する。5月20日時点で長井市内の100店舗以上でながいコインが利用可能となっている利用可能店舗の一覧

 長井市は2021年2月にNTT東日本の山形支店と「地域通貨を活用した地域活性化施策の実証に関する協定」を締結。同年2~3月におまかせeマネーによる「ながいコイン」の実証実験を実施し、紙ベースの地域振興券と比較した行政コストの削減度、利便性、高齢者のサービス受容度について有効性を検証した関連記事