埼玉県深谷市は2021年5月10日、農業課題の解決策を募るビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech Award 2021」の参加者募集を始めた。このアワードは、深谷市の農業が抱える課題に対して、参加者が独自の技術やビジネスモデルを用いた解決策を提案するもの。受賞者には、深谷市が現場とのマッチングや実証フィールドの確保などを支援する。今年で3回目となる。

深谷市はアグリテック集積都市「DEEP VALLEY」を目指している。コンテストはその一環だ(公式サイトより)
受賞企業がオープンした植物工場コンテナと個室型オフィスを組み合わせた「アグリワーケーション施設」(写真:グリーンリバーホールディングス)

 提案は2部門に分けて募集する。アワードから1年以内をメドに実証事業を始められる提案を募る「現場導入部門」と、アワードから2~5年をメドとする「未来創造部門」だ。両部門の最優秀賞受賞企業には、深谷市から総額1000万円が企業に出資する形で贈られる。出資金額については、出資の可否も含め、受賞者と協議する。

 エントリーは個人でも法人でも可能で、所在地が市外であっても構わない。現在はプレエントリー期間で、締め切りは6月6日。プレエントリー後に、希望者はオンライン会議で主催者に質問ができる。本エントリーは6月7日から7月9日。書類による1次審査、プレゼン動画による2次審査を行い、必要に応じて修正を加えたプレゼン動画による最終審査を10月29日に行う。11月頃から受賞者の支援を始めると共に、12月21日には深谷市役所で表彰式を行う。

 2019年度に開催した第1回コンテストの応募者は19社だった。東京からの応募が多かったという。2020年度の第2回はコロナ禍のなかでのオンライン審査となり、全国各地や海外から28社の応募があった。今回も、最終審査までの選考プロセスをオンラインで実施予定だ。

 深谷市では2021年4月に、第1回の受賞企業であるグリーンラボ(福岡県福岡市)が、深谷市北部の市立幼稚園跡地に農業とワーケーションを組み合わせた「ONE FARM 深谷 Works」を開業した。植物工場(縦型水耕栽培装置)と個室型オフィスを併設するものだ。

 同じく第1回受賞企業のPROPELa(東京都新宿区)は地域の需要家と生産者を結びつけるマッチングサイト「地産FINDER」を運用中。第2回受賞企業のレグミン(静岡県駿東郡)は、農薬を散布する自律走行ロボットなどを、深谷市内で実証中である。