「おやこよりそいチャットやまがた」の概要(出所:フローレンス)
「おやこよりそいチャットやまがた」の概要(出所:フローレンス)
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デジタルソーシャルワークのイメージ(出所:フローレンス)
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 山形市は、保育・福祉事業や政策提言活動に取り組む特定NPO法人フローレンスと包括連携を締結し、SNS(交流サイト)を用いた情報提供・相談支援などにより必要な支援につないでいくデジタルソーシャルワークを実践する「おやこよりそいチャットやまがた」を、5月11日から開始した。

 周囲に支援を求めることに抵抗感がある子育て世帯に対して、身近なコミュニケーションツールであるLINEを用いて、子育てに関するさまざまな困りごとや悩みに関する情報発信や相談を行う。ゆるやかに雑談や相談を受けながら、自然な流れで適切な相談窓口の紹介や具体的な対応方法などを提供するとともに、支援が必要な児童の早期発見を目指す。

 さらに、見守り支援が必要と思われる世帯に宅食の情報提供を行い、希望者にLINEから利用申請してもらうことで、宅食を活用しながら児童の見守り支援や世帯の状況に応じた支援を行う。地域食堂など子どもの居場所づくりに取り組む山形市社会福祉協議会など関係機関とも連携し、見守りを強化することで、児童虐待の防止を図る。

 稼働日は平日午前9時から午後6時。時間外の相談は翌営業日中に対応を行う。対象世帯は山形市在住の子育て世帯全体で具体的な上限数は決まっていないが、LINE登録世帯は2000世帯、相談支援件数は年間延べ1000件、宅食利用世帯は100世帯を想定している。

 もとになったサービス「おやこよりそいチャット」は、フローレンスが2021年8月から神戸市で開始した。現在、全国から約4000人がLINE公式アカウントに友だち追加し、有資格者の相談員(デジタルソーシャルワーカー)が月平均500件以上、200人以上とやり取りしながら支援につないでいくデジタルソーシャルワークを行っている。

 自治体からの受託事業として、おやこよりそいチャットを提供するのは今回が初となる。山形市は、2022年度当初予算において、おやこよりそいチャットやまがたを含む「支援対象児童等見守り強化事業」に2639万2000円を計上している。