公民館などに設置される回収ボックスのイメージ(出所:東大和市)
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 東京都東大和市とユニリーバ・ジャパン・サービスは2021年5月18日、「使用済みプラスチック容器の回収に係る協定」を締結し、6月1日から公共施設でシャンプーのボトルや詰め替えパウチなどの使用済みプラスチック製品の回収・再生事業「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を協働でスタートした。家庭で使われるシャンプーなどの容器や詰め替えパウチは、ごみとして捨てられているが、同事業では、協働事業者であるユニリーバ・ジャパン・サービスへ引き渡し、製品にリサイクルされる。

 回収場所は、市役所のごみ対策課と市内の3つの公民館、6つの市民センター。回収対象はシャンプー類、ボディーソープ類、消毒液、台所用洗剤、洗濯洗剤、柔軟剤などの使用済みプラスチック容器の本体部分(フタやポンプは不可)と、シャンプー類、ボディーソープ類、洗剤類などの詰め替えパウチ。家庭で洗浄、乾燥させたこれらの容器を、回収場所に設置した回収ボックスに入れる。使用済み容器は、メーカーを問わずに回収される。

 この取り組みは、消費財メーカーのユニリーバ・ジャパンと花王による、日用品のプラスチック容器包装の資源循環の推進に向けた協業の一環。両社は5月18日に協業を決定。これまで両社は、それぞれに容器の再生プラスチック化、非再生プラスチック使用量の削減などのプラスチックごみ問題に取り組んできた。

 一方、日本の日用品においては、メーカーによって使用しているプラスチック資材が異なること、使用済み容器を素材別に分別回収する仕組みがないこと、およびプラスチックの品質劣化を防ぎながらリサイクルする技術が確立されていないことなどから、多くの容器が再び容器へとリサイクルされていない。

 そこで両社は、企業の枠を超えて日用品のボトル容器をボトル容器にリサイクルする水平リサイクルの仕組みの構築に取り組むことを決定した。その一環として、ユニリーバ・ジャパンとの連携協定を締結している東大和市の協力を得て、使用済み容器の回収・再生事業「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を実施することになった。

 同事業を通して、消費者が参加しやすく、商業的にも持続可能な使用済み容器の分別回収の仕組みの検討、およびリサイクル技術の検証を進めるとともに、得られた知見を基に企業・業界の枠を超えて共通利用が可能な日用品の容器のガイドラインの策定に貢献する考えだ。なお、ユニリーバ・ジャパンは、ユニリーバ・ジャパン・サービスを含む日本法人4社の総称。

 また、この事業については、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて官民連携でイノベーションを加速するために幅広い事業者が参加して設立されたプラットフォーム、CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)を活用して、積極的な発信と呼びかけを行うことで、社会全体の取り組みとして進めていく。加えて、資源循環社会の実現につながる新たなソリューションとして、日本から世界へ発信していくことも目指す。