社会実装トライアル支援事業の概念図(実施要項より)
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Society5.0社会実装トライアル支援事業のチラシ(提供:つくば市)
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昨年度の最終審査時の集合写真(提供:つくば市)
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 つくば市は革新的なアイディアや社会課題を解決する「Society 5.0」の社会実装に向けた実証実験の支援事業を全国から募集中だ。6月28日の午後5時15分まで受け付ける。

 提案は中学校以上の教育機関、個人事業主を含めた企業、研究機関などから募り、書類選考で10件ほどに絞る。最終審査で一般市民も観覧可能な数分間のプレゼンテーションの後、新規性や効果、実現可能性などを考慮して採択案件を5件決定する。支援内容はトライアルの実施にかかる経費の支援(上限100万円)、施設の確保やモニターのあっせん、国などへの規制緩和、制度改革への提案、大学や研究機関とのマッチング、市のイベントなどPRの場の提供など。

 また、今年度からスタートアップ賞を新設。設立5年以内のスタートアップから最も優秀な提案1件に授与、つくば市スタートアップ推進室のコーディネートによる支援を実施する。採択案件5件とのダブル受賞も可能だ。

 市の担当者は「要望の多かった実証実験のなかでも良い提案を選べる仕組みができた。市民が身近に最先端に触れる機会を作ることで、科学技術が役立ち、より暮らしやすい世の中になっていると知ってもらえたら。未来に貢献している街だと誇りや愛着を持ってもらいたい」と語る。

 Society 5.0とは日本が提唱する未来社会のコンセプト。IoT、ロボット、AI、ビッグデータなどの新たな技術を、あらゆる産業や社会生活に取り入れてイノベーションを創出し、一人ひとりのニーズに合わせる形で社会的課題を解決する新たな社会のこと。科学技術基本法の第5期(2016年度から2020年度)でキャッチフレーズとして登場した。

 一方、「科学の街」として革新的な技術やアイディアの実用化を推進しているつくば市は、市民の生活向上につなげることを目的に、2017年に「Society 5.0」を冠した実証実験の支援事業をスタート。今回が3度目の実施となる。前回の2018年度は、筑波大学による「街が聞こえるナビゲーションとストリートサウンド」、Blue Industries(東京都墨田区)による「ポータブル血液分析デバイスを用いた社会実装実験」、ペンギンシステム(茨城県つくば市)による「健診時に嗅覚も検査することで認知症に早めに気付ける社会を実現!」など5件を採択。2019年7月に成果報告会を開催を開催予定だ。