実験では米Suitable Technologiesの自走式遠隔操作ロボット「Beam」を使用する(資料:大分県)
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家族間コミュニケーション実証実験のイメージ (資料:大分県)
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 大分県とANAホールディングス(ANAHD)は、テレビ通話機能のある自走式の遠隔操作ロボットによるアバター(仮想世界での分身)を使った家族間コミュニケーションの実証実験を実施する。2019年6月7日まで参加モニターを募集し、同7月1日から7月31日までモニターが遠隔操作アバターを利用する。

 県とANAHDは、実証実験の利用パターンとして次の4つ想定している。まず、典型的な例として「大分県の老夫婦宅に配置したアバターを、東京に住む子供夫婦と孫がパソコンを使って操作。老夫婦を見守ったり、コミュニケーションを取ったりする」「大分県外に住む単身赴任者が大分県の自宅にあるアバターをパソコンで操作して、残してきた家族とコミュニケーションを取る」という使い方だ。このほか、福祉施設にアバターを配置して、遠隔地の家族が入居中の高齢者とコミュニケーションを取る使い方や、「その他応募者が提案する利用ケース」も想定している。

 実験に参加するモニターの募集人数は10人。参加条件は、アバターの配置場所が大分県であること、スマートフォンのダウンロードとアップロードの通信速度がいずれも3Mビット/秒以上であること(アバター稼働の必要条件)、アバターの操作側がインターネットに接続可能なパソコンを保有していることなど。大分県、ANAHD、各種メディアへの取材協力も求められる。

 ANAHDは、遠隔操作アバターを活用した「ANA AVATAR」事業を2019年春から展開している。大分県は、医療、教育、漁業、農業、旅行、宇宙開発など様々な分野においてANA AVATAR事業の実験に協力することを表明しており(ANA AVATAR Test Field 大分)、連携して実証フィールドの提供などにおいて協力を行っていく。今回の家族間コミュニケーションの実証実験もその1つに位置付けている。