大阪府富田林市は、開園から27年が経過して入場者数が減少傾向にある富田林市農業公園(サバーファーム)を対象に、公園の再整備や魅力を高める利活用方法、およびその事業手法などについての提案を求めるサウンディング型市場調査を実施する。調査に先立ち、6月28日に事前説明会と現地見学会を実施する。参加申し込みは6月18日まで。

富田林市農業公園(サバーファーム)内の農産物直売所「にこにこ市場」(写真:富田林市)
富田林市農業公園(サバーファーム)内の農産物直売所「にこにこ市場」(写真:富田林市)
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富田林市農業公園(サバーファーム)内のぶどう園(写真:富田林市)
富田林市農業公園(サバーファーム)内のぶどう園(写真:富田林市)
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 富田林市農業公園は、隣接する市立総合スポーツ公園、市営富田林霊園と併せて整備された農業公園で、広さは19万8000m2。公園内には果樹園(ぶどう、みかんなど)、農園、農産物加工場、レストラン、農産物直売所(にこにこ市場)などがある。市民には果物狩りなどで親しまれてきたが、入場者数は1997年度の14.3万人をピークに減少傾向にあり、2019年度は5.7万人、新型コロナの影響を受けた2020年度は4万人。一方、にこにこ市場は年々利用者数が増加している。

 市は、調査参加者に求める提案内容の例として、既存の公園施設を活用する提案、新たな公園施設を設置する提案、管理運営の手法や空間の特性を生かしたプログラムの提案、地域コミュニティーの活性化や新たな生きがい・雇用を創出する仕組みの提案などを示している。さらに、特に提案を求めたい事項として、人口減少、少子高齢化、空き家対策、遊休農地対策、 コミュニティ活性化、多世代交流、居場所づくり、働く場づくり、新たな生きがいづくり、地区のアイデンティティ創出といった地域課題に資するものを挙げる。また、農業公園として運営してきた背景があることから、野菜や果物の収穫や貸農園、地域農産物を利用したレストランの活用などの提案を期待しているほか、隣接するスポーツ公園も含めた「農」「食」「遊」の要素を生かした提案も歓迎している。

 再整備の事業手法はまだ決定しておらず、PFI事業やPark-PFI(公募設置管理制度)、従来型の発注方式など様々な方法を模索中だ。そこで、提案に際しては、実施内容のほか、官民連携のスキームや整備・管理運営の考え方などの実施方式、概算事業費、経営計画、収益モデルなどについても可能な範囲で提案し、事業実施に伴う波及効果や実施に当たっての課題なども盛り込むこととしてる。なお、新たなに施設を設置する場合は、市が公園敷地を貸し付けたうえで、民間事業者の負担で整備・管理運営することを想定している。

 調査への参加希望者は、6月28日~7月30日の期間に参加申込シートを送付する。その後、所定の企画提案シートなど必要書類を7月30日までに提出。対話は、8月2日~20日の期間に実施する。調査結果の概要は、9月上旬に市のウェブサイトで公表する予定だ。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/060902024/