愛知県は、6月13日の大村秀章知事会見で「スマートシティモデル事業」の選定結果を発表した。これは、市町村が提案した民間事業者とのモデル事業を県の委託業務として実施するもので、成果を共有することで県全体への横展開を図る。委託額は1事業あたり上限1000万円(税込み)。 応募8市町村から選定されたのは、岡崎市・半田市・刈谷市を代表者とする3事業。おのおの民間事業者とコンソーシアムを構成する。

 愛知県と各実施主体は、事業内容の詳細について協議後、6月中に契約締結してモデル事業を開始予定だ。契約期間は2023年3月24日まで。各市は23年2月末までに県に成果報告書を提出し、3月に県内市町村向けの報告会を開催する計画だ。

岡崎市「次世代パーソナルモビリティで中心市街地の渋滞緩和チャレンジ」

 コンソーシアム構成団体は、岡崎市、テルウェル西日本、NTT西日本の3者。名鉄東岡崎駅と開設予定の「大河ドラマ館」の間を次世代パーソナルモビリティで結ぶスマートサービスの実証事業を行う。これにより来街者の利便性向上と国道1号線の渋滞緩和を狙う。

事業の対象地域(資料:岡崎市)
事業の対象地域(資料:岡崎市)
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半田市「稲作を中心とした水確認モデルと収量等予測モデルの構築」

 農業の効率化のため「ほ場における水確認モデル」と「米の各品種における収量等予測モデル」の実証、農家が使いやすいインターフェースの構築を図る。コンソーシアム構成団体は、半田市、常滑市、知多市、南知多町、ListenField(リッスンフィールド)の5者。ListenFieldは、スマートフォンなどで使える営農支援ソフトウエアを開発する企業だ。

事業の概要(資料:半田市)
事業の概要(資料:半田市)
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刈谷市「刈谷スマートウェルネスプロジェクト」。

 救急医療における映像の5Gリアルタイム伝送、回復期・慢性期医療における遠隔診療、介護現場でのパワーアシストスーツや歩行訓練ロボットの実証を行い、地域医療・介護のスマート化を目指す。コンソーシアムの構成団体は医療法人豊田会、NTTドコモ、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ、パラマウントベッド、ジェイテクトの7者。

事業の概要(資料:半田市)
事業の概要(資料:半田市)
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