小学館集英社プロダクションが、ヤフーからコンテンツ提供を受け、職業訓練を実施(提供:ヤフー)
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美祢市道の駅「おふく」のYahoo!ショッピング用ストアサイト
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 法務省は山口県美祢市の刑務所「美祢社会復帰促進センター」で受刑者を対象にネットストア開設・運営に関する職業訓練を6月19日に開始した。2018年度は男性受刑者5人を対象に実施、19年度は12人の女性受刑者が参加する。

 「美祢社会復帰促進センター」はPFIで運営される国内初の官民協働刑務所。SPC(特別目的会社)の社会復帰サポート美祢(出資企業:セコム、 日鉄エンジニアリング 竹中工務店、清水建設日本ユニシス、 日立製作所、小学館集英社プロダクション、 佐藤総合計画、梓設計)が運営している。

 今回の事業は、SPCの通常の運営予算の中で行われる事業だ。法務省、美祢市、小学館集英社プロダクション、ヤフーの4者が連携。SPCの出資企業の1つである小学館集英社プロダクションがヤフーから教育コンテンツなどの提供を受け、職業訓練業務を行う。

 訓練では4カ月にわたり受刑者に電子商取引の実践的な開設・運営を指導する。その一例が美祢市道の駅「おふく」のYahoo!ショッピング用ストアサイトを実際に改善・運営するカリキュラム。受刑者が美祢市の特産品の販売サイトを運営する。美祢市の特産品などの地産外商を推進することで、地方創生にも貢献する。

 また、スムーズな社会・職場適応および就労の継続を実現することによって再犯防止につなげるため、eコマースを学ぶだけでなく、ネットリテラシーやコミュニケーションについても訓練を実施する。

 ヤフーの担当者は「eコマース市場は、急速に成長している一方で、ストアを運営するスキルを持った人材が不足している。ヤフーは、1996年のサービス開始以来『情報技術で人々や社会の課題を解決する』ことをミッションに掲げており、この事業が人材不足という課題に対する解決の一助となればと考えている」と話す。