岐阜県多治見市は、市役所本庁舎の建て替え・移転に伴う跡地利用について、市民からの意見(パブリックコメント)を募集している。受け付けは2020年7月1日まで。同市ではこの移転に合わせて、現本庁舎の跡地を2025年中盤または2028年当初から、何らかの形で利活用する方針を立てている。

現本庁舎跡地利用の候補案である芝生広場(出所:AUC計画研究所から多治見市への提案資料)
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 市からは跡地の利活用方法として、現時点で次のような候補案が提示されている。1つは、緑の芝生広場を整備して、明治初期から昭和初期にかけて建てられた商家や蔵が残る「多治見本町オリベストリート」と連携させて、土岐川南側の交流拠点とする案である。芝生広場には駐車場・駐輪場やコンテナショップを作り、良好な景観とともにオリベストリートや商店街を利用する住民や観光客の休息場所を確保する。

 このほかの候補には、公共施設適正配置計画に基づく既存施設の移転・複合化のための敷地とする案、高齢者・障がい者・児童福祉などの複合型施設を誘致する案、スーパーマーケット、ドラッグストアなどのテナントを誘致する案などがある。このうち複合型施設やテナントの誘致案は、多治見市が2019年10月に実施した民間事業者を対象とする提案募集で実際に寄せられた案だという。

 多治見市では、これらの候補案を事例として挙げたうえで、パブリックコメントなどで地域の意見を聞きながら事業を進めていくとしている。

 市の中心部を流れる土岐川の南側にある現本庁舎は、竣工から46年が経過して老朽化が進んでおり、早ければ2024年6月、遅くとも2026年中盤までに土岐川北側にあるJR多治見駅近くの市役所駅北庁舎隣接地に建設される新庁舎へ移転する予定となっている。なお、多治見市では新本庁舎建設基本構想についての意見募集も同時に行っている。