位置図(資料:仙台市)
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新たに生じる余剰地(資料:仙台市)
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 仙台市は、宮城野区福田町にある高砂証明発行センターについて、民間活力を導入して建て替えと余剰地の利活用を一括で実施する。事業者の公募にあたり、市は6月17日、募集要項を公表した。公募に先立ち、7月3日と4日に現地見学会を開催する。見学会への参加申し込みは6月28日まで。

 高砂証明発行センターは、JR仙石線福田町駅から徒歩10分の場所にある。現センターは、1925m2の土地に立つ地上2階建て、延べ床面積601.69m2の建物だ。竣工は1976年で、築後40年以上が経過している。老朽化対策が必要な一方で、敷地と建物の縮小も可能であることから、民間活力を導入して建て替え、余剰地を利活用することにした。

 具体的には、事業者が、敷地のうち西側道路に面する側の984m2前後の部分を、新証明発行センター(以下、新センター)の用地として市から使用貸借契約で借り受け、事業者の負担で新センターの建物と駐車場、駐輪場を整備する。その後、新センターは、定期借家契約で事業者が市に賃貸する。残りの941m2前後の土地については、事業者から利活用の提案を受けた上で、余剰地として市が事業者に売却する。新センターは、建物を縮小した上で西側に寄せ、余剰地を利活用する形だ。

 新センターは、証明発行センターと会議室の用途で20年間使用できる機能を備えた施設として整備する。会議室、待合室、執務室などの必要な諸室と面積、仕様などは、要求水準書に定められている。事業者から市への新センターの賃貸借期間は、新センター開所から20年間。賃料は、全期間にわたる総額で7990万円(税込)を上限に、事業者が提案する。賃料には、新センターと駐輪場の工事費、駐車場などの外構整備費、竣工後の維持管理費、修繕費、現センターの解体工事費、新センターの賃貸期間満了後の解体工事費などを含むもの考え、これらの費用は、事業者が負担する。

 941m2前後となる余剰地の売却価格は、1m2あたり5万6500円を超える金額で、事業者が提案する。なお、余剰地は、住宅などを分譲する場合を除いて、引渡し日から10年間は、市に無断で第三者に所有権を移転してはならない。

 これらの条件に基づき、公募に参加する事業者は事業提案を行う。書類による参加資格の審査を経て、9月2日から9月6日の期間に事業提案内容書や提案図面、見積もりなど提案に必要な書類を市に提出する。審査は、第1段階として、要求水準を満たしているかどうかを審査し、通過した場合は、第2段階として、定性評価と価格評価を各50点満点で実施する。定性評価の内容は、利用しやすさ、安全性・施設管理、スケジュール管理など。価格評価は、新センターの賃料と余剰地の売却価格について評価し、採点する。定性評価と価格評価の合計点を最終得点とし、最も得点の高い応募者を事業候補者に選定する。

 公募への参加表明書の提出は、7月25日から7月31日まで。その後、9月2日から6日の期間に事業提案書を提出した後、9月中旬に事業者を決定し、市のホームページで公表する予定だ。9月下旬から2020年3月末にかけて新センターの建設工事を実施し、2020年5月の新センター開所を目指す。