東京都福生市は、JR福生駅西口で進む福生駅西口地区市街地再開発事業に関連して、サウンディング型市場調査を実施する。同事業では、アリーナやホール、行政機能などを備えた多目的の複合施設を整備する。今後設立予定の再開発組合が建物を建設し、完成後に市がその一部を取得して施設を整備する計画だ。今回のサウンディング調査は、市が建物を取得するまでの間に、市が組合と連携して仕様や品質、取得費用の妥当性を確認する手法などについて、アイデアやノウハウを得ることが狙いだ。

福生駅西口の再開発施行区域(資料:福生市)
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 参加希望者は、所定のエントリーシートに必要事項を記入のうえ、市ホームページの応募フォームから応募する。締め切りは7月6日。個別対話は7月7日~16日の期間に実施する。提案書の提出は不要だが、補足資料などがあれば対話当日までに用意する。調査の結果は8月6日に公表予定だ。

 今回の調査で対話のテーマとするのは以下の3点。必ずしもすべてに対して提案や意見を述べなくても構わない。

  • この事業で市が取得する複合施設について、基本設計前である現段階の想定条件下で市場価値を評価する手法と、それに要する期間・費用
  • 建物取得までの間の作業進捗に伴う費用変動や、再開発組合の発注で行われる設計・施工への市の関与など、市としての妥当性確保のために有効な手法やその実施時期と、それに要する期間・費用
  • 建物の取得について、市民に対する市の説明責任、プロセスの透明性を向上させる手法やその実施時期と、それに要する期間・費用

 JR福生駅西口では、2017年11月に周辺の地権者を中心とした福生駅西口地区市街地再開発準備組合が設立され、地域が主体となった再開発事業が動き始めた。市もこの再開発事業において、様々な用途で活用できるマルチスペースなどを持つ多目的施設を整備する方針とし、福生駅西口地区公共施設整備基本計画と福生駅西口地区公共施設整備実施計画を定めた。

 これらの計画によると、市は、福生のランドマークの役割を果たし、スポーツ・アクテビティ機能、文化発信・交流機能、知的空間・創造機能、健康増進・子育て支援機能の4つを柱とした複合施設を整備する。具体的には、600~800席程度のアリーナ、300席程度のホール、図書館、ブックカフェのほか、子育て支援機能や保健センター、行政連絡機能などを備えた施設とし、延べ床面積は1万5000m2程度とする計画だ。

 概算事業費は、施設整備費に86.1億円、施設維持管理運営費に年間8.5億円を想定。施設の運営は、事業の全体統括を担うプロジェクトマネジメント団体を置き、同団体が指定管理者間の協議・調整や、市と指定管理者との協議・調整を行うプロジェクトマネジメント方式とする計画だ。2023年12月に着工し、2027年1月のオープンを目指す。

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