広島県尾道市は、2019年11月から尾道市街地で運行していたグリーンスローモビリティの実証事業を、20年7月4日から観光資源が豊富な生口島の瀬戸田エリアでも開始する。瀬戸田エリアでの運行も当初から予定していたものだ。グリーンスローモビリティとは、公道を時速20km未満で走る4人乗り以上の電動車両のこと。

実証事業で運行している車両(写真:尾道市)
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 尾道市は、JR西日本などの共同事業者(JR西日本のほか、瀬戸内ブランドコーポレーション、電脳交通、備三タクシー、本四バス開発、日本総合研究所)とともに、環境省の「IoT技術等を活用したグリーンスローモビリティの効果的導入実証事業」に応募。19年度の同事業に採択され、11月から尾道市の市街地エリアにおいて、グリーンスローモビリティの運行を開始した。車両の位置情報や乗車人数をリアルタイムに確認できる動態管理システムを導入して、利用者の利便性向上や運行業務負荷の軽減を図った。

システム構成図(資料:電脳交通)
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 レモンの産地であり、平山郁夫美術館など観光資源が豊富な瀬戸田エリアは、本州と四国を結ぶ人気の高いサイクリングロード「瀬戸内しまなみ海道」で本州と結ばれている生口島の中心エリアだ。観光客の利用を想定して、瀬戸田港発着の船との接続を考慮したダイヤを設定。また、一部ルートはオンラインでの乗車予約ができるようにした。

 瀬戸田エリアでは7月4日~8月30日の土・日・祝日に、「しおまち周遊ルート」と「サンセットビーチ往復ルート」の2ルートを運行。尾道市街地では7月1日~8月31日の月・水・金に、「尾道駅・久保周遊ルート」で運行する。今回の期間中は運賃が無料で、今後は有償で運行する予定だ。7月1日に公開された専用サイトでは、車両の位置情報や乗車人数をリアルタイムに確認できる。また、瀬戸田のサンセットビーチ往復ルートの予約も可能だ。