寄居バイオガスプラント
寄居バイオガスプラント
(出所:オリックス資源開発)
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「メガソーラービジネス」2022年6月27日付の記事より

 オリックス資源循環(埼玉県寄居町)は6月17日、神奈川県鎌倉市と事業系一般廃棄物の資源化に関する業務委託契約を締結したと発表した。同社が運営する乾式バイオガス発電施設「寄居バイオガスプラント」で処理することで、可燃ごみを焼却処理せずエネルギーとして活用し、廃棄物の削減やCO2排出量の低減につなげていく。

 寄居バイオガスプラントは、生物由来の有機廃棄物を原料に嫌気発酵してメタンを生成し、それを燃料にガス発電設備を稼働させる。下水汚濁や家畜ふん尿と比べて含水率の低い生ごみや紙ごみを使う乾式プロセスを採用した。乾式は、発酵後の残渣の処理が脱水・乾燥装置で済み、大規模な排水処理設備が不要といった特徴を持つ。

 最大処理能力は日量100t、発電出力は1.6MW、年間発電量は一般家庭約3140世帯分に相当する約980万kWhの見込み。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を活用して売電する。買取価格は39円/kWh。2021年6月に竣工・試運転を開始、2022年4月に商業運転を開始した。

 鎌倉市は、焼却ごみの減量や再資源化によって埋め立て最終処分を限りなくゼロに近づける「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現を目指している。同社と鎌倉市は、2021年8月~2022年3月に実証実験を実施。事業系一般廃棄物約1800tを寄居バイオガスプラントに搬入し、適性に資源化できていること、CO2などの温室効果ガス排出量が既存の処理方法と比べて低減できることなどを確認した。

 この実証実験を踏まえ、鎌倉市の公募型プロポーザル方式による企画提案を経て、5月に同社が最優秀提案者として選定された。契約期間は5年間で、合計3万7000tの事業系一般廃棄物を寄居バイオガスプラントで処理する(関連記事:オリックス、寄居町で「乾式」バイオガス発電、生ごみと紙ごみで)。