栃木県鹿沼市は、さつきを中心とした草花、庭木、造園・園芸資材などの展示販売所である鹿沼市花木センターを、新たに「道の駅」として整備する。隣接する「野鳥の森(茂呂山生活環境保全林)」の活用も含めてサウンディング型市場調査を実施する。民間事業者の意見やアイデアを聞き今後の事業手法の検討や基本計画策定の参考としたい考えだ。個別の対話は8月8日~10日、12日に実施(参加申し込みは8月1日まで)。調査に先立ち、7月15日に現地説明会を開催する。こちらの参加申し込みは7月13日までだ。

花木センターと野鳥の森の位置(出所:鹿沼市)
花木センターと野鳥の森の位置(出所:鹿沼市)
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基本方針で示された整備スケジュール(出所:鹿沼市)
基本方針で示された整備スケジュール(出所:鹿沼市)
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 国内有数のさつきの産地として知られる鹿沼市の花木センターは1975年の開設以来、さつきなど緑化木産業の振興・流通拠点としての役割を果たしてきた。しかし2014年度には60万人近くを数えた来場者はコロナ禍前の2019年度には約37万人にまで減少。売上高も年々減少傾向にある。

そこで鹿沼市では、花木センターを「道の駅化」し、「花と緑のテーマパーク」として運営の抜本的な見直しと魅力的な施設機能の充実を図っていきたい考えだ。

 今回の調査対象は、花木センターと隣接する野鳥の森だ。両施設は、鹿沼市茂呂の茂呂山の丘陵地帯に広がっており、敷地面積は計約40万m2。市道0022号線をはさんで南側に花木センター(約23万m2)、北側に野鳥の森(17万m2)がある。鹿沼インターチェンジからも近い地理的優位性に加え、自然環境に優れた広大な敷地が特長だ。花木センター内には販売コーナーのほか、さつき万葉苑や梅林園といった花を楽しむゾーン、子どもの遊び場や観光いちご園、バーベキュー広場などがある。

 調査では、「道の駅化」事業に関する整備・運営方針をまとめた「花木センター『道の駅化』整備事業の基本方針」をベースに、同事業への参画意向(参画可能な事業内容と取り組み実績)、現指定管理者である花木センター公社(施設全体)と農業生産法人かぬま(観光いちご園部分)との連携、施設の条件(既存施設への再投資、新たに整備するエリア・施設)、必要性が高い導入機能(道路機能と振興機能)・規模、事業スケジュールなどについて対話を交わす。提案内容は、提案団体自らが実施可能なものとする。

 基本方針では、センター内を、体験、フラワー、産業振興、交流の4つゾーンに分け、ゾーン間の相乗効果を高めるとともに「花と緑のテーマパーク」として施設全体の活性化を図る案を提示している。ただし、これらの市の基本方針にとらわれない提案も可能だ。また、想定する概算事業費は約5億円(管理運営費は含まない)。フラワーゾーンと既存施設を活用した地域振興機能の充実(第1段階整備)を2024年度中に終え、2025年度に道の駅登録を目指す。さらに道の駅登録後、運営状況と社会情勢、財源などを検討したうえで第2段階整備を進めていく方針を示している。

基本方針で示された花木センターのゾーニング(出所:鹿沼市)
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基本方針で示された花木センターのゾーニング(出所:鹿沼市)