山梨県は2021年7月29日まで、「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」のプロジェクト参加企業を募集している。採択した企業には経費の4分の3、最大750万円を助成する。

 TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業は、最先端技術やサービスを持つスタートアップ企業などに対し、山梨県全域を実証実験のフィールドとして、産学官金連携で支援するというもの。山梨県は、リニア中央新幹線が近い将来開通し、東京や名古屋から山梨県へのアクセスが飛躍的に改善することを前提に、リニア中央新幹線がもたらす恩恵を最大限に取り込んで県の発展につなげていくための「リニアやまなしビジョン」を2020年3月に策定している。TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業は同ビジョンにおける取り組みの一つであり、2021年度にスタートした。最終的に、国内外の優秀な研究者が結集する拠点となる「オープンプラットフォーム山梨」の構築を目標としている。

リニアやまなしビジョンの施策展開イメージ。開通時期は2027年より遅れる見通し(出所:山梨県)
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 応募の最終締め切りは7月29日正午だが、7月16日正午の第1回提出締め切りまでに事業提案書(概要版)を提出した企業には、山梨県への質問・確認事項の回答に加えて、事業提案書(詳細版)で必要となるポイントや提案内容の実現可能性などを山梨県からフィードバックする。応募企業への書類審査結果の通知は8月下旬、書類審査を通過した企業によるプレゼンテーションの審査会は9月6日の開催を予定しており、そこで同事業の参加企業を決定する。その後、参加企業は9月下旬から2022年2月末まで、山梨県のサポートを受けながら実証実験を進め、2022年3月上旬の報告会で活動の成果を発表する。

TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業の全体スケジュール(出所:山梨県)
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 支援対象となる経費は、人件費、原材料費・設備備品費・消耗品費、旅費・交通費、謝金、外注委託費、広告費などで、「リニアやまなしビジョン実証実験サポート事業費補助金交付要綱」に基づいて支給される。人件費は「リニアやまなしビジョン実証実験サポート事業費補助金における人件費の計算に係る実施細則:PDF」によって算出される。

 このほか、実証実験の実施で必要となる地元との調整や実施場所(実験フィールド)の斡旋(あっせん)・提供、専門家による事業化に向けたメンタリング、地元企業とのマッチング支援、商工会など協力が必要となる団体との折衝支援、実証実験モニター募集のためのPR支援など、経費以外の面でも山梨県が支援する。