宮崎県都城市は2022年7月29日、市の中心部にある民間複合施設「TERRASTA(テラスタ)」内のホテルテラスタ都城の宿泊客に対して、隣接する都城市立図書館の図書をホテルのルームキー(カードキー)だけで借りられるサービスを開始する。ホテルテラスタ都城の宿泊客は、図書館貸出カウンターのICカードリーダーにホテルのルームキーを読み取らせた後、借りたい本を図書館のスタッフに渡して貸し出しの手続きを行う。借りた本は、チェックアウト時にホテルのフロントに返却すればよい。

TERRASTAの外観(出所:UDS)
TERRASTAの外観(出所:UDS)
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都城市立図書館の内部。座席数は500以上、所蔵資料は約30万冊を数える(写真:茂木俊輔)
都城市立図書館の内部。座席数は500以上、所蔵資料は約30万冊を数える(写真:茂木俊輔)
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 ホテル宿泊客への図書貸し出しは、都城市立図書館の団体登録の仕組みを利用する。団体登録とは、読書会などを主催する団体や事業所などを登録して、それらの団体・事業所が図書館の図書を館外で利用できるようにする制度。都城市立図書館は、ホテルテラスタ都城を団体登録したうえで、ホテル宿泊客のルームキーの固有番号(UID)を読み取って図書の貸出処理を行う。その際、図書館側で取得するのはルームキーの固有番号だけであり、宿泊客の個人情報を収集することはない。都城市教育委員会によると、団体登録制度と宿泊者のルームキーを組み合わせた図書の貸出サービスは、全国初になるという。

 TERRASTAと、隣接する都城市立図書館が入居する中心市街地中核施設「Mallmall」(関連記事)は、どちらも2011年に閉店した地元資本の百貨店「都城大丸」跡地の公民一体の再開発計画によってオープンした施設だ。ホテルテラスタ都城の開業は2022年4月であり、TERRASTAにはホテルのほか、レストラン、商業施設などが入居する。都城市立図書館は2018年4月にMallmallに移設されて、リニューアルオープンした。都城市は、公民連携の図書館利用を進めることで、ホテル宿泊客が図書館を満喫できる環境づくりにつなげるとともに、TERRASTA、MallMallを中心とする市街地の活性化を期待するとしている。