「Universal MaaS」の概念図(提供:ANA)
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 全日本空輸(以下、ANA)はユニバーサルデザインに基づいた総合的な移動サービス「Universal MaaS」を開始する。京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学と実施する産学官共同プロジェクトで、2019年秋に横須賀市で実証実験を開始予定だ。

 実証実験では、羽田空港から横須賀市内の目的地までの移動について、横浜国立大学が交通の専門的知見からANA・京浜急行電鉄・横須賀市の三者に助言し、「乗り物」「人材」「情報」をつなぐという観点からサービスを提供する。各事業者の従業員が求める情報の内容や共有方法を検討し、ユーザーに最適な移動サービスを提供するだけでなく、移動のきっかけづくりとなる情報提供を実施し、プロジェクトの有効性と課題抽出を行う。

 このプロジェクトは、ANAの新コンセプト「Universal MaaS ~移動をあきらめない世界へ~」に基づき、ユーザーが不安なく移動できる社会の実現を目指し実施するもの。各事業者が連携して情報共有しながら、ユニバーサルデザインを考えた包括的な移動サービスを提供することで、利用者のストレスを減らし、移動を支援する人員の動きの最適化を狙う。

 産官学連携のきっかけは2018年11月に実施したANAグループ社員による自発的提案活動「ANAバーチャルハリウッド」だった。プロジェクトを通じて、当時神奈川県内で実施されていた電動小型低速車の実証実験が、ANAの掲げていた『「移動」の概念を変えて、誰もが自由に移動できる世界を創る!』というコンセプトに合致すると考え、横浜国立大学に呼びかけた。その後、同大学が京浜急行電鉄と横須賀市に参画を呼びかけ、4者による提携が実現した。

 ANAは「まずは京浜急行電鉄・横須賀市・横浜国立大学と連携し、横須賀市エリアで『Universal MaaS』のコンセプトの実現を目指す。並行してその対象領域や連携先を広げ、『移動をあきらめない世界』の実現に向けて、日本や世界各地でコンセプトに沿った取り組みを展開していきたい」とコメントした。