兵庫県豊岡市は、市立加陽水辺公園の活用に関するサウンディング調査を実施する。同公園は2017年6月に開園し、隣接する加陽湿地、大市山、大師山とともに環境教育、自然体験プログラムのフィールドとして利用されている。だが、市は「(現状の利活用は)その豊かな自然を十分に活用した取り組みにはなっていない」と見ており、今回のサウンディング調査では公園と周辺環境の自然を生かした持続可能な取り組みを進めるため、公園を中心とした周辺環境の一体的な活用方法を調査する。

加陽水辺公園の全景・施設配置(出所:豊岡市)
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交流館と湿地ふれあい広場の概要(出所:豊岡市)
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 調査では、「活用内容に関する提案」「事業実施にかかる条件等」「その他、事業実施にあたって市に期待する支援や配慮してほしい事項等」の3項目をヒアリングする。対象は、加陽水辺公園の利活用による事業の実施主体となる意向のある法人または法人のグループ。市は、民間事業者と対話することで、民間事業者の意見や提案を活かした事業案の検討や現実的な公募条件の整理が可能になるとしている。

 2020年7月15日に現地見学会を開催(申し込み締切は7月13日)、8月25日から27日まで1件あたり30分程度の対話による調査を実施する(申し込み締切は7月31日)。場所は豊岡市役所内の会議室で、オンライン会議ツールを使った参加も可能。7月20日まで調査についての質問書も受け付けている。

 加陽水辺公園は、延床面積190.9m2の交流館、敷地面積1万315m2の湿地ふれあい広場などの施設を持ち、現在は国、市、NPO(非営利団体)、地域コミュニティなどが自然環境の保全や環境教育に関する活動を展開している。

 これまでの主な活動には、地元小学校と連携した大規模湿地整備効果のモニタリング調査(主催は国土交通省近畿地方整備局豊岡河川国道事務所、発表資料)、コウノトリKIDSクラブの「植物観察」「冬鳥観察」「生きもの調査」(主催は豊岡市。コウノトリKIDSクラブはコウノトリや豊岡の自然について学ぶ市内在住小学4~6年生のサークル活動)、市内中筋地区の地域コミュニティであるコミュニティなかすじ主催のホタル観察会、フジバカマの保護・育成、野菜販売の朝市などがある。