コスモスイニシアは、国や自治体が所有する公共施設を活用したアウトドアリゾート事業を開始した。第1弾となる「空に近い森のアウトドアリゾート『ETOWA KASAMA(エトワ笠間)』」が、7月18日にオープンする。茨城県笠間市との公民連携事業により生まれた施設だ。市が所有する公共宿泊施設である旧「あたご天狗の森スカイロッジ」をアウトドアリゾート施設として再生した。7月18日から8月17日は、茨城県在住者限定の先行オープンとし、8月18日からグランドオープンする。

『ETOWA KASAMA』の外観。デザインは空間プロデュースを手がけるアクタスが監修(出所:笠間市)
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 『ETOWA KASAMA』は、JR常磐線岩間駅から車で10分の場所にある。常磐自動車道岩間インターチェンジからは約20分の場所にあり、都心からは、電車でも車でも90分程度で到着できる。桜の名所や天狗伝説で知られる愛宕山に、アスレチックや人工滝、展望デッキなどを整備した「あたご天狗の森」があり、『ETOWA KASAMA』は、その一角に立地する。森の中で自然を身近に感じながら過ごせることが特徴で、3種類、計10棟(定員は各4~6人)のログハウスと、定員3人のグランピングテント6基を備える。旧「あたご天狗の森スカイロッジ」にあったログハウスとバーベキューエリアをリノベーションし、グランピングテントは新たに整備した。デザインは、空間プロデュースを手がけるアクタスが監修した。

 市は「あたご天狗の森スカイロッジ」について、観光資源としての魅力向上と国内外からの観光者の誘客、および老朽化と需要を見据えた適切な維持管理に要する財政負担の軽減を図ることを目的に、民間が保有する資金力や経営力、ノウハウを活用した公民連携提案を募集。コスモスイニシアだけが応募し、審査を経て、2019年9月に事業者に選定された。

 コスモスイニシアは、笠間観光協会など地域とも連携し、誘客や地域の魅力発信、地産地消や雇用の創出などを通じて地域の活性化に貢献していく。同社は、老朽化した公共施設の改修や建て替えに多額の費用が見込まれることや、人口減少や首都圏への人口一極集中により遊休化した公共施設が増加することが、今後ますます大きな社会的課題になるとしている。今後も、国や地方自治体が所有し、利用者減少や遊休化が課題となっている公共施設を、公民連携により上質なアウトドアリゾート施設に生まれ変わらせることで、様々な社会課題の解決に資することを目指す。