整備対象の範囲(出所:国立市)
整備対象の範囲(出所:国立市)
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 東京都国立市は2026年にJR国立駅100周年を迎えるにあたり、駅前広場の活用の方向性を定めた「旧国立駅舎東西広場・円形公園整備基本方針」を策定し、2022年7月4日に公表した。旧国立駅舎に隣接する東西の土地に整備予定の東西広場と円形公園について、必要な機能やデザインについての基本的な方向性を示した。

 国立駅の南口駅前広場にある円形公園は、国立駅前が整備された1926年当時から計画され、人が集まる広場として利用されてきた。市はJR中央線の立体交差事業に伴い、2009年に「国立駅まちづくり基本計画」を策定し、まちのシンボルとして愛される旧国立駅舎を2020年4月に再築。市の情報発信やまち案内を行うほか、さまざまなイベントを開催するなど「まちの魅力発信拠点」として活用している。

 基本方針では、東西広場と円形公園の整備の考え方や空間構成要素の整備の方向性を中心に、駅周辺の都市デザインの方向性や、活用に向けた取り組みなどについてもポイントをまとめた。

 整備の実現に向けたロードマップを(1)整備、(2)活用、(3)管理の3つの視点で作成。2026年度のオープンを目指し、市、市民、事業者が連携してロードマップの実現を図る。整備においては、2022年度にデザインアイデアコンペを実施し、その結果を参考に23年度にプロポーザルを行い設計者を選定。市民との意見交換や、実際に活用してその効果を検証する「お試し活用」を行い、基本設計に反映させていく。管理においては、制度・事例研究を行ったうえで、仕組みや体制を検討する。

2026年度のオープンまでのロードマップ(出所:国立市)
2026年度のオープンまでのロードマップ(出所:国立市)
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 今回の整備基本方針の策定にあたっては、2021年11月に市民アンケートを実施。2022年3〜4月にはパブリックコメントを募集するとともに、4月に開催した「市長と語るタウンミーティング」のテーマとしても扱った。市は、今後の整備においても市民との意見交換の場を積極的に設けながら進めていく方針で、ソーシャルインクルージョンやSDGsなど市が推進する取り組みにも配慮する。

変更履歴
初出時、本文中に「デザインアイデアコンペによって設計者を選定」とありましたが、設計者の選定はデザインアイデアコンペの結果を参考に実施するプロポーザルによって行います。お詫びして訂正します。記事は修正済です。 [2022/8/4 16:00]