天王川公園の丸池側を望む景観(出所:津島市)
天王川公園の丸池側を望む景観(出所:津島市)
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天王川パークマネジメントによる施設配置の計画概要(出所:津島市)
天王川パークマネジメントによる施設配置の計画概要(出所:津島市)
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 愛知県津島市は、2020年に開設100周年を迎えた天王川公園について、Park-PFIを導入。このほど市議会での議決を経て、企業グループ「天王川パークマネジメント」(代表企業:大和リース、構成企業:スターバックスコーヒージャパン、岩間造園、TONZAKOデザイン)による公募設置等計画の認定と、指定管理者として同グループの指定を行った。併せて、事業者グループによる公募設置等計画の概要を公表した。

 1920年に開設された天王寺公園は、名鉄津島駅から徒歩15分に位置する。夏に開催される「尾張津島天王祭」は日本三大川祭の一つにも数えられ、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。春に行われる「尾張津島藤まつり」も有名だ。藤の名所として知られる津島市の中でも、特に同公園の藤棚の規模は大きく、長さ275メートル、面積は5034m2にも及ぶ。公園周辺には、年間約100万人の参拝客が訪れる津島神社など歴史的観光資源も多く、2007年には「日本の歴史公園100選」にも選定された。公園は南北に長い形状で、広さは約12万m2。園の北側半分を占めるのが、かつてまちの中央を流れていた天王川の川跡である丸池だ。

 公募設置等計画によると、今回の事業コンセプトは「まちの湊 HUB Park つながりバー」。人と人、まちと賑わい、歴史文化と未来、水と風景などのつながりを表している。公園内に新たにカフェ(スターバックスコーヒー)を設置し、丸池を臨む水辺の広場と藤棚に隣接する藤の広場の2カ所の芝生広場、サービスセンター、公園管理事務所を整備するほか、5カ所の駐車場のキャパシティを従来の計170台から計321台に拡張。自転車とバイクの駐輪スペースも設置する。市民とも協働し、シバザクラやヒガンバナなどの植栽も増やす計画だ。サービスセンターには、受付のほか授乳室、展示・PRスペースなどの機能をもたせ、カフェは室内約40席、テラス席約20席の約60席の規模を予定する。

 計画は、かつての河川風景の再生をイメージして、施設や広場の配置を工夫している点が特徴だ。南北に長く、視線が通りやすい形状を活かし、2つの広場とカフェ、サービスセンターは公園中央部に集めて配置。天王川を上り下りするように、中央で生まれたにぎわいを公園全体に波及させることを目指す。これらの施設整備に加え、マルシェや健康づくりなどのイベントの定期開催、公園内だけでなく、名鉄津島駅と津島神社を結ぶ天王通りやレトロな街並みが残る本町筋への藤の鉢植え配置などにも取り組む。公園全体の管理運営開始は2023年4月1日、カフェ(スターバックスコーヒー)も同年4月頃に開店する予定だ。