大阪府堺市が公募設置管理制度(Park-PFI)を導入、昨年3月に南海グループが優先交渉者に選定された「大蓮公園及び旧泉北すえむら資料館管理事業」の公園整備が完成。8月1日にリニューアルオープンする。

大蓮公園と周辺の地図(提供:南海不動産)
[画像のクリックで拡大表示]

 大蓮公園は1982年に開園した堺市泉北ニュータウン内にある約15ヘクタールの公園。公園面積の3分の1を大蓮池が占める。 公園内にある「旧泉北すえむら資料館」は1970年に竣工、泉北ニュータウン開発時の出土品などの文化財を展示していた博物館だった。代々木の東京体育館や幕張メッセ、代官山ヒルサイドテラスなどを手掛けた世界的建築家の槇文彦氏が設計したもの。

「THE PARK OHASU」館内のイメージ(提供:南海不動産)
[画像のクリックで拡大表示]

  この建物を生かしてリノベーション、カフェ併設の私設図書館とした。「THE PARK OHASU」はアウトドア関連のプロデュースを行うPARKERが運営、選書や図書イベントには地元の市民ボランティア団体が協力する。館内にはWi-Fiも備え、電子書籍サービス「J:COMブックス」が利用できる。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止として、本の貸し出しは当面実施せず、館内及び公園内でのみ読むことが可能だ。

 また、公園内には特設のキャンプサイト(キャンプ場)があり、朝夕食セットのキャンプやデイキャンプのプランを用意。テントやキャンプ用品も貸し出す。家族や友人とのキャンプや、ワーケーションなどさまざまな活用が可能だ。

「自転車のまち・堺」ならではの自転車の新しい楽しみ方を市民に伝えることを目的に、初心者向けオフロード自転車コース(パンプトラック)・デコボコバイクパークを開設。地域の自転車愛好家団体「BIG LOTUS BIKE CLUB」がコースの設計や造成を手がけ、維持管理も行う。

キャンプサイトのイメージ(提供:南海不動産)
[画像のクリックで拡大表示]
オフロード自転車コース(提供:南海不動産)
[画像のクリックで拡大表示]

 公園のエントランスには賑わいを創出するマルシェやイベントを不定期で企画運営する市民活動拠点「LiP ZONE」があり、公園の魅力を発信する拠点とする。また、旧泉北すえむら資料館の収蔵棟は南海不動産が運営する「くらしテラスIZUMIGAOKA」として公園活用事業『SUE-プロジェクト』の案内や地域住民のくらしの維持・再生サポートの拠点とする(2020年1月オープン済み)。

 事業期間は20年間。新たな公園利用者と地域住民が共鳴しあい、暮らしに寄り添う次世代の「ふるさとの公園」とすることが目的。南海不動産の担当者は「地域の人々から愛される公園を維持するために、市民と連携しながら、生活様式や時代の変化に応じ、コンテンツも見直していく」と言う。また、近隣の泉ヶ丘駅の駅前施設や近隣のイベント、堺市などと連携しながら、地域人口の流出抑制や流入増加を目指す。