静岡県島田市は、大井川に架かる蓬莱橋の右岸側の河川敷を活用し、社会実験としてカフェ、バーベキュー、キャンプなどのイベントを実施する民間事業者を募集している。参加希望者は、2021年8月31日までに企画提案書を提出する。受け付け後、市は随時審査を行い、実施候補者を選定する。

水辺イベントのイメージ。蓬莱橋は昔ながらの風情を残す橋で、時代劇などのロケ地としても知られる(資料:島田市)
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 島田市は、河川敷地占用許可準則の「都市・地域等再生利用区域」を活用した民間との連携事業を模索しており、今年度はその一環として、水辺の使い方の検証や、民間事業者などとの協力・連携のためにプレイベント(社会実験)を行う。

 社会実験の実施場所となる蓬莱橋右岸は、2022~2026年度の5年間に、大井川蓬莱橋右岸かわまちづくり計画(2021年3月に登録)などに基づく整備を計画しており、その整備に先立って今回の社会実験を実施する。蓬莱橋は全長897.4m、通行幅2.4mの木造歩道橋だ。1997年には「世界一長い木造歩道橋」としてギネス世界記録に認定された。

 社会実験の費用は主催者負担だが、会場となる右岸側の河川区域の使用料は無料で、イベントに伴う参加料や販売収入などはすべて主催者の収入となる。事業の条件は、(1)大井川流域で生産または企画、販売されている産品などを取り扱うこと、(2)島田市大井川ミズベリング協議会(以下、協議会)と協力・連携すること――の2点。これらを踏まえて事業の内容、希望する場所、実施期間、運営体制、審査項目に関する事項などを提案する。なお、協議会は、大井川の水辺空間の適正利用、市民の憩いの場の創出などを目的として、市、地元自治会、島田市観光協会、国土交通省静岡河川事務所などで構成される組織だ。

 審査項目は、(1)地域、事業への理解度および貢献度、(2)周辺環境への配慮、公共空間の適正管理、(3)利用者への配慮と安全性、(4)洪水時の施設撤去――の4点。提案は、憩いとにぎわいのある水辺空間の創出と市の活性化に寄与する内容とし、騒音対策・煙害・におい・清掃・ゴミ処分といった周辺環境への配慮や、実施後の原状回復、事故などへの対応、洪水時の撤去に関する計画と体制が示されている必要がある。

 審査後は、協議会などと連携・協力しながら実施に向けた調整を行い、実施期間を決定。イベント実施後は、アンケートや収支報告などの実績報告書を提出する。また、市と関係各所は、社会実験実施時にオウンドメディアやプレスリリースなどでPRを行う。

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