神奈川県は、新型コロナウイルスの感染を防ぐため面会を制限している医療機関で、入院患者と家族がオンラインで面会する実証事業を行う。8月から国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院で、メドレー(東京都港区)のオンライン診療システム「CLINICS(クリニクス)」を利用した面会を開始する予定だ。その結果を踏まえて他の医療機関への拡大を検討する。県が、実証事業参加を希望する医療機関との調整を行う。

メドレーが提供しているオンライン診療システム「CLINICS(クリニクス)」(資料:神奈川県)
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 多くの患者が入院する医療機関でオンライン面会を導入するには、予約の調整など面会の運用体制を整備する必要がある。メドレーのオンライン診療システム「CLINICS」は2016年2月に提供を開始したもので、スケジュール管理やビデオチャットなどの機能を備えている。実証事業では、家族などがスマートフォンなど自分の端末から「CLINICS」を通じて面会予約を行い、入院患者は医療機関のPCを使ってオンラインで面会する。

 神奈川県の黒岩祐治知事は「入院生活において家族との面会は心の支えになるもの。感染リスクを防ぎ、医療機関の負担を最小限にしながら面会を実現するために実証をスタートする。医療を守る『神奈川モデル』を支えるICTの一つとして確立し、日本中に広まっていくものにしたい」とコメントしている。