5つのテーマの詳細は…

 今回の5つの応募テーマは、仙台で行う意義や社会に対するインパクトの大きさ、事業化に資するかなどを加味して決定したという。

 (1)の学童の塩分摂取については、文部科学省が年齢に応じた塩分の適正摂取量のガイドラインを公表している。しかし、適正基準値を超えた塩分を摂取している小中学生が多いというデータも公開されており、課題として設定した。単に適正値に数値を合わせるように塩分を減らすだけでは、濃い味付けに慣れている子供が食事を取らなくなってしまう恐れがあるため、おいしさや食事の進み具合を考慮したアイデアを求めるという。

 (2)の特定健康診査・指導では、メタボリックシンドロームの該当者が多い仙台市や宮城県特有の課題解決に挑む。実は、仙台市の特定健康診査の受診率は年々向上しており、全国平均と比較しても高いことが分かっている。一方、受診後の特定保健指導の終了率は全国平均と比較して低いという課題があるため、これをオープンイノベーションで解決していきたいとしている。

 (3)の老々介護は、あらゆる地域で課題になっているが、今回は、介護する側が自分らしく生活できるための策に焦点を当てるという。具体的には、介護する側の「住まいや生活環境」「家族以外との人間関係」「生きがいに関すること」などの悩みやストレスを軽減するアイデアを募集する。介護する人とされる人の双方の生活をテクノロジーで支援したい考えだ。

 (4)の生活の習慣では、特定健康診査のデータから、喫煙や運動、食事、飲酒などの、直したいけれど直せない生活習慣についての傾向を分析した。その結果、仙台市では「週3回以上就寝前に夕食を取る」人が多いことが分かったという。こうした仙台市ならではの生活習慣を改善するアイデアを募集する。

 (5)のコロナ禍での介護現場への人の往来については、COVID-19の影響で、多くの介護事業者が一時休業し、介護現場への人的資源や家族のアクセスが制限される事態となった。介護現場での安全性を担保しながら、介護者や家族がアクセスできるようにするため、ITの力を活用したアイデアで解決を目指していきたいとしている。