長野県松本市は、ゼロカーボンを目指すためのエネルギー事業についてRFI(Request For Information:情報提供依頼)を実施する。提出期限は9月9日まで。8月3日に松本市公式YouTubeでオンライン説明会を開催する。

松本市のスーパーシティ構想の概要(資料:松本市)
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「100%カーボンニュートラルな自立分散型まちづくり」全体像(資料:松本市)
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 松本市は「スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定に関する公募」に応募しており、その提案書の2本柱に「サステナブルな医療・福祉・健康づくり」と「100%カーボンニュートラルな自立分散型まちづくり」を掲げている。また、2020年12月には「松本市気候非常事態宣言」で「2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す」と表明した。国家戦略特区の採否にかかわらず、実現可能な事業から取り組む。

 今回のRFIで情報提供を求める項目は「配電系統へのN-1電制による接続」「地域マイクログリッドの構築」「電力小売事業」「 非化石証書等の発行」「PPAモデルによる太陽光発電や蓄電池の導入」「電気バスによる電力融通」「周波数変換装置による電力融通」「住宅用VPPの導入」「産業用VPPの導入」「電力スマートメーター等を用いた健康情報の取得」の各種エネルギー事業と、これらを包括運営する地域エネルギー事業会社の構築について。提案はいずれかの項目だけでもかまわない。

 今後の施策実現は特定の事業者に限定せず、市内の事業者が広く参画できる体制で進める。今年度には、信州大学を核とした再生可能エネルギー事業化支援の組織が設立される予定だ。民間事業者を事業や投資の推進役とすることを基本に、市の費用負担はデータ連携基盤、防災分野、地域エネルギー事業会社の一部、再エネ促進の補助金に関するものに限る。