麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業の位置(出所:相模原市)
麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業の位置(出所:相模原市)
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仮置きした廃棄物混じり土(出所:相模原市)
仮置きした廃棄物混じり土(出所:相模原市)
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 神奈川県相模原市は、麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業において発出した廃棄物混じり土の有効活用と処理費用圧縮にに向けて、民間事業者との対話を通じて広く意見や提案を求め、民間のアイデアを把握するためのサウンディング型市場調査を実施する。

 8月3日に説明会兼現地見学会を、9月2日、5日、12日に対話を実施する。いずれも事前申し込み制で、説明会兼現地見学会の申し込みは7月27日まで。対話参加の申し込みは8月3~17日。資料提出(任意)は、対話実施日の3営業日前まで。対話結果は10月に公表する予定。

 麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業は、圏央道相模原愛川インターチェンジ(2013年3月開通)から約3kmという立地特性を生かし、産業を中心とした新たな拠点として市街地整備を推進するもの。2019年6月に大量の地中障害物が発出したことから一時中断し、事業計画の見直しを進めていた。事業効果や市の財政に与える影響などを総合的に勘案し、2022年5月に事業再開を決定した。

 地中障害物は、100mm超の廃棄物と、100mm以下の廃棄物混じり土に分別した。廃棄物混じり土の分別後の埋め戻しの可能性についても検討したが、廃棄物との徹底した分別が行われずに埋め戻した場合、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)に違反する可能性が示されたという。

 サウンディングでは、廃棄物混じり土の有効活用または処理費用圧縮策の提案、環境への配慮の提案、実施スケジュールの見込みについての対話を行う。対象となる廃棄物混じり土は、コンクリートガラ、アスファルトガラ、木くずなどが混入しており、処理量は約6万m3。土壌汚染対策法が定める特定有害物質のほか、ジオキサンやダイオキシン類を対象とする調査を実施し、基準値内である土のみを分別した。

 同事業の見直しでは、総事業費の圧縮や事業期間の短縮を図った。当初の事業計画では総事業費127億円だったが、地中障害物の調査や処分などで当初の事業方針を継続した場合は541億円に増額する必要があった。見直し方針に基づく検討の結果、319億円に圧縮した。

 そのうち地中障害物処理費については、当初事業方針では掘り返しによる掘削調査や、地中障害物の全量処分などで約188億円を見込んでいた。一方、見直し案では地中レーダーなどによって確認する方法や、分別した地中障害物の一部を再生材として活用する方法を採用することで37億円に圧縮する。